[失敗しないモダナイゼーション〜マイグレーションを成功させよ〜]

【第8回】現行システムの凍結期間は最短化する必要がある

2015年8月24日(月)松本 吉徳

モダナイゼーションを成功に導くためには、リスクを軽減しながら、かつコストを抑えたマイグレーションを実施しなければならない。それには考慮すべき8つのポイントが存在する。その1つが現行システムの凍結だ。マイグレーションのプロジェクトは1年以上の期間を要するものが多く、ほとんどの場合、期間中にもシステムメンテナンスが発生する。今回は、マイグレーションプロジェクトにおける現行システムの凍結について考えてみる。

図1:マイグレーションの8つのポイントの1つが「システム凍結」図1:マイグレーションの8つのポイントの1つが「システム凍結」
拡大画像表示

 マイグレーションを計画する際に考慮しなければならない要素の1つが「現行システムの凍結」である(図1)。

 完全にレガシー化し保守すらできないシステムや、業務上、保守が不要なシステムを除けば、マイグレーション期間中に必ず「システムの凍結」が必要になる。システム凍結の期間の長短と、その時期により、現行システムのアプリケーション保守作業に大きな影響を与える。

止められないアプリケーション保守
ツール利用にも落とし穴が

 企業のIT投資は、その大部分がアプリケーション保守によるメンテナンス作業に費やされているのが現状だ。それだけ大きなコストを掛けなければ、ビジネスニーズの変化に対応できないからだ。それだけに、システム凍結によりシステム保守を長期間ストップさせることは容易ではない。

 そのため、マイグレーションにおいて変換ツールを使用するプロジェクトでは、「アプリケーションはツールで変換するのだから、保守作業で改修されたアプリケーションも、そのタイミングで何度でも変換できる。従って、システム凍結は必要ない」と考え、プロジェクトを進めるケースがある。一見、システム凍結に伴う課題の解決策のように思えるが、ここには落とし穴が存在する。

この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
登録済みの方はこちら

IT Leaders 雑誌版、電子版をご購読の方、会員登録済みの方は下記ボタンよりログインして続きをお読みください

初めての方はこちら

IT Leaders 会員になると
会員限定公開の記事を読むことができます
IT Leadersのメルマガを購読できます

【次ページ】システムの凍結はテストの2カ月間だけに限定できる
  • 1
  • 2
  • 3
バックナンバー
失敗しないモダナイゼーション〜マイグレーションを成功させよ〜一覧へ
関連記事

【第8回】現行システムの凍結期間は最短化する必要があるモダナイゼーションを成功に導くためには、リスクを軽減しながら、かつコストを抑えたマイグレーションを実施しなければならない。それには考慮すべき8つのポイントが存在する。その1つが現行システムの凍結だ。マイグレーションのプロジェクトは1年以上の期間を要するものが多く、ほとんどの場合、期間中にもシステムメンテナンスが発生する。今回は、マイグレーションプロジェクトにおける現行システムの凍結について考えてみる。

PAGE TOP