CIOコンピタンス CIOコンピタンス記事一覧へ

[ハイブリッドクラウド時代必修ITインフラの基礎知識]

【第5回】セルフサービスが経営スピードを高め情報リスクを抑える

2015年9月1日(火)本橋 信也(クラウディアン取締役COO)

クラウドの普及に伴い、エンドユーザーはセルフサービスの便利さに慣れ、IT部門にITインフラの調達・設定を頼み、数カ月後に、やっと利用できるという状況には満足できなくなっていきます。結果、社員が個人契約したクラウドサービスを利用し始めるBYOC(Bring Your Own Cloud)による情報の外部流出に伴うリスクが懸念されます。正しい利用法を教育し、監視・規制することも重要ですが、それよりもクラウドと同等のセルフサービスに対応することが本質的な解決策です。

ITインフラにおけるセルフサービス(Self service)の定義:

エンドユーザーや管理者が、サービスポータルから必要なコンピューティングやストレージ、ネットワークのリソースを選び、それらを組み合わせて即時に利用をできること、および、それを実現するための仕組み


仮想化と自動化が可能にするセルフサービス

 第2回でクラウドを卵にたとえ、白身(外)が仮想化で、黄身(中)が分散処理だと説明しました。セルフサービスと、第6回で紹介するAPI(Application Programming Interface)は、卵の殻の部分に相当します。セルフサービスのお陰でクラウドは、便利に扱えます。このセルフサービスを提供するために重要な役割を果たしているのが、仮想化と自動化です。

図1:仮想リソースによるセルフサービスメニューのイメージ図1:仮想リソースによるセルフサービスメニューのイメージ
拡大画像表示

 仮想化は、CPU、メモリー、ストレージ、ネットワークというリソース(資源)をメニュー化するために必要です。物理装置を使って、これらのメニューを提供しようとすれば、様々な性能と容量の機種を用意し、かつ装置の在庫も考慮しなければなりません。ITインフラの物理リソースを仮想リソース化することで、エンドユーザーが選択しやすいメニューを柔軟に提供できます(図1)。

 自動化は、セルフサービスメニューから選択された仮想リソースのプロビジョニングのために必要です。エンドユーザーからの申し込みを受け、人手で仮想マシンを準備しているようでは、迅速なサービス提供はできません。容量を増減する際には、自動的かつ弾力的に拡張できることも求められます。エンドユーザーから要求があった場合や障害時などに、必要な分だけ、コンピュータリソースを動的に別のシステムに割り当てる必要もあります。

この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
登録済みの方はこちら

IT Leaders 雑誌版、電子版をご購読の方、会員登録済みの方は下記ボタンよりログインして続きをお読みください

初めての方はこちら

IT Leaders 会員になると
会員限定公開の記事を読むことができます
IT Leadersのメルマガを購読できます

【次ページ】セルフサービスの利便性が情報流出リスクも抑える
  • 1
  • 2
バックナンバー
ハイブリッドクラウド時代必修ITインフラの基礎知識一覧へ
関連記事

【第5回】セルフサービスが経営スピードを高め情報リスクを抑えるクラウドの普及に伴い、エンドユーザーはセルフサービスの便利さに慣れ、IT部門にITインフラの調達・設定を頼み、数カ月後に、やっと利用できるという状況には満足できなくなっていきます。結果、社員が個人契約したクラウドサービスを利用し始めるBYOC(Bring Your Own Cloud)による情報の外部流出に伴うリスクが懸念されます。正しい利用法を教育し、監視・規制することも重要ですが、それよりもクラウドと同等のセルフサービスに対応することが本質的な解決策です。

PAGE TOP