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大日本印刷、企業の情報セキュリティ部門リーダーを育成する訓練システムを発売

2015年8月26日(水)IT Leaders編集部

大日本印刷(DNP)は2015年8月25日、企業の情報セキュリティ部門リーダーを育成するための訓練システム「TAME Range」を2015年9月1日から本格的に発売すると発表した。同システムを用いた情報セキュリティ強化に関する企業へのコンサルティングを提供し、標的型サイバー攻撃から企業のネットワークを守るための技術者育成を支援する。

 9月1日から発売する「TAME Range」は、イスラエルIAI(Israel Aerospace Industries)製の訓練システム。高度化するサイバー攻撃に対して適切に対応・判断できるセキュリティリーダーの育成と、未知の攻撃に対応できるスキルの修得に主眼を置いている。

 そのために、一般的な企業のネットワークシステムを仮想化したトレーニング環境(サイバーレンジ)で、サイバー攻撃をシミュレーションする。サイバー攻撃のシナリオは、標的型攻撃などの実例に基づいている。

 1チーム4人単位、最大4チームを同時に訓練できる。チームで取り組むことで、組織としてのチームワークを高められる。セキュリティリーダーが各メンバーの役割やタスクを設定し、情報を総合的に判断して次の行動を指示することで、指揮能力を習得していく。

 具体的には、制限時間内にサイバー攻撃を検知し、それを分析、遮断、駆除した後、リーダーが報告を提出するまでを訓練する。訓練者の理解度と対処状況を自動的に管理できる独自の機能があり、学習進捗および達成レベルを把握できる。

 TAME Rangeの価格は、1ライセンスが2億円(税抜)から。初期導入費用や仮想トレーニング環境で使用する装置/設備費を含む。コンサルティングのための人件費は別途必要になる。

 DNPは、業種・業態別に同システムを提供し、2018年度に30億円の売り上げを目指す。セキュリティ人材訓練事業への参入により、セキュリティコンサルティング事業への業容の拡大を図り、従来から進めているサイバー防衛を中心としたセキュリティ製品/サービスを拡充する考え。

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