【Special】

ユーザー起点でハイブリッドクラウドを再定義~シスコが「Intercloud Fabric」で描く理想像とは

2015年8月31日(月)

ビジネスの展開スピードが競争力を大きく左右するようになった昨今、企業にとっては機動力や弾力性に優れたIT基盤をどう具現化するかが喫緊の課題となっている。そうした状況下、有力な選択肢と目されているのがハイブリッドクラウドである。もっとも、プライベートとパブリック、それぞれの環境が分断されていてはクラウドのポテンシャルを活かしきれない。双方をシームレスにつなぐのはもちろんのこと、特定ベンダーのサービスに縛られず、オンプレミスと同等の主導権を保持して運用できることが鍵を握る。まさしく、これを具現化するのがシスコのIntercloud Fabricである。

ハイブリッドクラウドの導入検討は
IT部門にとっての“義務”となった

 システム構築のあり方が大きく変わってきている。システムに求められる機能を小さな単位に分割し、短期間で反復(イテレーション)を繰り返しながら開発を進めていくアジャイルソフトウェア開発。複数の小さなサービスを疎結合で連携させ、その集合体としてシステムを構成するマイクロサービスアーキテクチャ。開発(Development)サイドと運用(Operations)サイドが協調し、ビジネス要求に対して柔軟かつスピーディにシステム構築にあたるDevOps――。これらのキーワードは、まさに時代の変化の象徴といえる。従来のウォーターフォール開発のような手法では、現在のビジネスに求められるスピードに対応しきれなくなってきているのだ。

 もう1つ注視しなければならないのが、システムへの大量データの流入である。ビッグデータ、IoT(Internet of Things)やIoE(Internet of Everything)といったメガトレンドにより、企業はこれまでにない大量の「モノ」「コト」「ヒト」の情報を扱うようになる。

 ただ、こうした新たなIT投資を行う上で問題となるのは、どんなコンピューターリソースが、いつ、どれくらい必要になるのか、まったく予想もつかないことだ。データセンターなどのシステム基盤を設計することが、きわめて困難になっている。だからこそ、「現在のIT部門にとってハイブリッドクラウドを検討することは、もはや不可避であり“義務”になっているのです」と語るのは、シスコシステムズ クラウド&マネージドサービス事業部 システムエンジニアリングのシニアSEマネージャーである宮川義彰氏だ。

クラウド&マネージドサービス事業部 システムエンジニアリング シニアSEマネージャー 宮川義彰氏

 「将来的な需要の変化を予測できない新たなシステムについては、臨機応変にリソースを拡縮できるパブリッククラウドの利用を前提とすべき。一方、固定的あるいは安定化してきたワークロードについては、オンプレミスやプライベートクラウドに残しておきたい、パブリッククラウドから巻き戻したいといった要望も出てくるでしょう。こうしたことを勘案すると、必然的に選択肢はハイブリットクラウドに向かうことになります」(宮川氏)。

乱立・分散するクラウドを
共通アーキテクチャでシームレスにつなぐ

 もっとも、ハイブリッドクラウドを導入したくても一筋縄ではいかないのが、これまでの実態だった。現在では国内外に数多くのパブリッククラウドが存在しており、それらのプロバイダーと契約を結び、IaaS、PaaS、SaaSなどの様々なサービスを調達すること自体は簡単だ。しかし、プライベートクラウドとパブリッククラウドの2つの環境を単に併用するだけでは、本当の意味での“ハイブリッド”とは言えない。これまで社内システムで順守してきたセキュリティポリシーを適用できない、ガバナンスを効かせられない、長年培ってきた技術スキルやノウハウを継承できない、サポートデスクも分断してしまうなど、大きな混乱に陥るケースがよくある。

 「要するに、情報資産に対する主導権をパブリッククラウドに奪われてしまうのです」と宮川氏は警告する。パブリッククラウドの独自仕様の基盤でシステムを運用することになるため、オンプレミスやプライベートクラウドに戻したくても戻せないといった、ベンダーロックインに陥る恐れもある。

 この課題を解消すべくシスコが打ち出したのが、「Intercloud Fabric」である。シスコは現在、プライベートクラウドならびにマルチベンダー/マルチハイパーバイザーによる複数のパブリッククラウドを接続し、シームレスな活用を可能とするクラウド基盤として「Intercloud」と呼ぶコンセプトを提唱している。これを実現・推進するにあたり、複数のクラウド間を柔軟かつセキュアに接続し、相互運用や統合管理のための仕組みとして提供しているのが、Intercloud Fabricというわけだ。

執行役員 クラウド&マネージドサービス事業部 事業部長 梁瀬和人氏

 シスコシステムズの執行役員でありクラウド&マネージドサービス事業部の事業部長を務める梁瀬和人氏は、Intercloud Fabricについて「いま自分が使っているシステムがプライベートクラウドにあるのか、パブリッククラウドにあるのかといった違いを意識させない、エンドユーザー目線に立った真のハイブリッドクラウドの実現手段」と強調しつつ、次のようなビジョンを語る。

 「かつて多種多様なプロトコルで運用されていたLANをIPプロトコルで統一して縦横無尽につないだのがインターネットであり、この基盤上に多くのビジネスが生まれたのは周知の通り。シスコはこれと同様に、乱立・分散するクラウドを共通アーキテクチャでシームレスにつないでいきたいと考えている。これがIntercloudの目指す姿であり、様々な業界のパートナーやステークホルダーが作り出すエコシステムの上に、IoTやIoEを含めたまったく新しいビジネスチャンスが広がっていくと期待できます」。

 シスコは具体的にどんなアプローチによって、複数のクラウドをシームレスにつないでいこうとしているのだろうか。その詳細については、IT Leaders White Paper<ユーザー起点でハイブリッドクラウドを再定義~シスコが「Intercloud Fabric」で描く理想像とは>に分かりやすく解説している。是非、ダウンロードして参照いただきたい。

 

関連記事

ユーザー起点でハイブリッドクラウドを再定義~シスコが「Intercloud Fabric」で描く理想像とはビジネスの展開スピードが競争力を大きく左右するようになった昨今、企業にとっては機動力や弾力性に優れたIT基盤をどう具現化するかが喫緊の課題となっている。そうした状況下、有力な選択肢と目されているのがハイブリッドクラウドである。もっとも、プライベートとパブリック、それぞれの環境が分断されていてはクラウドのポテンシャルを活かしきれない。双方をシームレスにつなぐのはもちろんのこと、特定ベンダーのサービスに縛られず、オンプレミスと同等の主導権を保持して運用できることが鍵を握る。まさしく、これを具現化するのがシスコのIntercloud Fabricである。

PAGE TOP