ワークスタイル ワークスタイル記事一覧へ

[シリコンバレー最前線]

厳しいITビジネス、ストレスを禅と瞑想で解消

2015年10月20日(火)山谷 正己

シリコンバレーで働くことが過酷なことは、エンジニアに限らない。創業者や経営者も、投資を受けたベンチャーキャピタルから厳しい追及を受けたり、マスコミに対応したり、あるいはIPO(株式公開)に向けた準備など休まる暇はない。そんな彼らの人気を得ているのが“禅(Zen)”と“瞑想(meditation)”である。

図1:「カンノンドウ」禅瞑想センターのホームページ画面図1:「カンノンドウ」禅瞑想センターのホームページ画面
拡大画像表示

 シリコンバレーの中心に位置するマウンテン・ビュー市の閑静な住宅街の中に「カンノンドウ」という施設がある。禅の瞑想センターだ(図1)。週日は朝の5時半からと正午から、それぞれ30分間の禅修行を、水曜日と土曜日は禅修行に加え講話が催される。誰でも無料で参加できるが、月会費30ドルで正規会員になれる。

 こうした禅瞑想センターが、シリコンバレー周辺ではサンフランシスコ市やバークレー市など計5カ所にあり、それぞれが人気を博している。米Googleなどの大手企業では、社内トレーニングの一環として「Search Inside Yourself」を掲げる禅に則した瞑想講座を社員に提供してもいる。

hackathonに参加しRed Bullにはまる若者も

 ITエンジニアの仕事が、ストレスのかかる仕事であることは洋の東西を問わない。開発納期はもとより、社内の同僚や関連部門からの軋轢にさいなまされている。1ビット、1文字の欠落も許されないからだ。ソフトウェアエンジニアのバイブルともいえる『人月の神話』の著者であるFrederick Brooks氏は、IEEE学会誌の1987年4月号で「ソフトウェアエンジニアの仕事は『the hardest thing we do』だ」と言っている。同氏は、コンピューターの世界にOS(基本ソフト)の概念を確立した米IBMのメインフレーム用OS「OS/360」の開発責任者でもある。

 最近では、10代のときから各種のhackathon(ハッカソン)に参加し、夜通しでコーディングに勤しみながら、カフェインやアミノ酸を強化した炭酸飲料の「Red Bull」や「Monster Energy」に染まってしまう若者も増えている。シリコンバレーの会社では、カフェテリアでRed Bullを社員に無料で提供するところも多い。

この記事の続きをお読みいただくには、
会員登録(無料)が必要です
登録済みの方はこちら

IT Leaders 雑誌版、電子版をご購読の方、会員登録済みの方は下記ボタンよりログインして続きをお読みください

初めての方はこちら

IT Leaders 会員になると
会員限定公開の記事を読むことができます
IT Leadersのメルマガを購読できます

【次ページ】Appleの故Steve Jobs氏も禅に傾倒
  • 1
  • 2
バックナンバー
シリコンバレー最前線一覧へ
関連記事

厳しいITビジネス、ストレスを禅と瞑想で解消シリコンバレーで働くことが過酷なことは、エンジニアに限らない。創業者や経営者も、投資を受けたベンチャーキャピタルから厳しい追及を受けたり、マスコミに対応したり、あるいはIPO(株式公開)に向けた準備など休まる暇はない。そんな彼らの人気を得ているのが“禅(Zen)”と“瞑想(meditation)”である。

PAGE TOP