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富士通、AI技術を新体系「Human Centric AI Zinrai(ジンライ)」を確立

2015年11月4日(水)IT Leaders編集部

富士通は2015年11月2日、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に関する知見や技術の新体系「Human Centric AI Zinrai(ジンライ)」を確立し、各種の商品やサービスへ実装していくと発表した。併せて、AIの活用を専任のコンサルタントが支援するサービスを2015年12月から開始する。

 富士通のAI(Artifical Intelligence:人工知能)のための体系となるのが「Human Centric AI Zinrai(ジンライ)」。富士通グループが取り組んできたAIに関する研究や開発の成果である技術やノウハウの集合体だ。

 Zinraiに含まれる研究・知見には、脳科学に関する研究や、人の生活や社会にAIを導入する際の社会受容性の向上、スーパーコンピューターなどを使ったシミュレーションなどがある。体系化では、それぞれの要素の連動性までを考慮した。技術分野は大きく 「知覚・認識」「知識化」「判断・支援」の3つに分けられる。いずれも学習によって高度化してのが特徴だ。

 知覚・認識は、5感を使って人の感情や気付き、気配りまでを処理できる感性メディア技術。例えば、振り込め詐欺の検知、「人の気持ちの理解」による顧客対応サービスの向上と自動化などに適用できる。

 知識化は、人が理解する知識に加え、機械処理できる知識を創り出す技術。例えば、診療時の意思決定支援や、金融監督業務の改善などに応用できる。

 判断・支援は、スーパーコンピューターなどを利用して社会やビジネス上の課題を数理的に解決する技術。例えば、空港における混雑緩和や津波浸水のシミュレーションなどへの応用が考えられる。

 今後は、同体系に沿って、種々の業種アプリケーションやミドルウェア、サービスに実装していく。クラウド環境とオンプレミスのいずれの環境でも利用できるようにする。

 第1弾として、ビッグデータ利活用ソリューション「FUJITSU Business Application Operational Data Management & Analytics(ODMA)」にZinraiの機械学習技術を組み込んだ新サービス「ODMA 予兆監視」を開発中だ。機械学習機能により、機器やサービスの異常予兆精度を高める。IoT(Internet of Things:モノのインターネット)技術を使った工場やプラントの設備保全の自律化をうながし、運用継続性の向上を図る。デジタルビジネス基盤「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc」上でも、Zinraiの技術をサービスとして提供していく。

 Zinraiを利用するためのコンサルティング「AI活用コンサルティングサービス」も提供する。専任のコンサルタントが、AIを使った業務変革やイノベーションの創出を支援する。そのために、AI関連研究者や技術者、キュレーターなど200人からなる「AI活用コンサルティング部」を11月1日付けで設立した。

 AI活用コンサルティングサービスの料金は、個別見積もり。富士通は、2018年度までにZinrai関連ソリューションで累計500億円の販売を目標にする。

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