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米国でリテール1位を記録したセキュリティソフト―ウェブルートの強さの秘密は

2015年12月15日(火)杉田 悟(IT Leaders編集部)

日本でエンドポイントのウイルス対策ソフトといえば、トレンドマイクロやシマンテックのノートン、マカフィーなどが長年上位を占めてきた。マーケットが固定化され、新規参入が容易ではないイメージが強い。しかし米国のリテール(小売り)市場で急成長を果たし、2013年にはトップに上り詰めたセキュリティソフトベンダーがある。それがウェブルートだ。その勢いは世界的なものとなっており、いずれ日本にもやってくる可能性がある。

 ウェブルートは、よくある後発ウイルス対策ソフトベンダーの1社だった。健闘はするものの、上位の存在を脅かすほどのインパクトを市場に与えることはできないでいた。ところが4年前に製品ラインナップを一新したところ、これが多くのユーザーに支持され急成長を遂げた。リテール市場では2013年にシマンテック、トレンドマイクロを抑えトップに立っている。

Dick William CEOとJohn Sirianni Vice President

 この成功の理由は、「従来のウイルス対策ソフトとは異なる新たなアーキテクチャーを採用したことにある」とCEOのDick Williams氏はいう。そのフラッグシップ的な製品といえるのが「Webroot SecureAnywhere(セキュアエニウェア)」だ。

 まず、セキュアエニウェアが従来のセキュリティ対策製品と異なるのが、ネイティブでクラウドベースであることだ。現在多くの製品が「クラウド対応」をうたっているが、その多くがダウンロード版をクラウド対応させたものだ。ウェブルートは、それまでのモデルを捨て、1からクラウド用に開発し直した。小さなエージェントソフトで高いパフォーマンスを発揮することで、ユーザー端末の負担を最小限にした。

 その際に取り入れたのが、ビヘイビア技術だ。現在では多くのセキュリティ対策ベンダーが取り入れているトレンドの技術だが、ウェブルートはこれをいち早く取り入れた。「ビヘイビア(Behavior)」とは「振る舞い」のこと。いわゆる「振る舞い検知」の技術だ。

 従来のウイルス対策ソフトは「シグネチャベース」といわれるパターンマッチングの手法で怪しいファイルを検知してきた。過去のウイルスのパターンをデータベース化した「パターンファイル」と、現在システムにあるファイルをマッチングさせ、ウイルスであるかどうかを判断する。しかし、これは存在を確認、分析しパターンファイルを作成済の「既知の脅威」のみに通用するもので、その存在が確認されていない「未知の脅威」には通用しない。

 ビヘイビア技術は、パターンファイルに拠らず、ファイルの「振る舞い」を観察して怪しいかどうかを判断する。そのため、未知の脅威を検出することができる。パターンファイルの作成を待つ必要がないため、タイムラグを最小限に抑えることが可能となっている。もし感染してしまった場合には「ロールバック機能」という特許技術で、感染する前の状態に戻すことができる。

 

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