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富士通がオープンソースのSDNを採用したネットワーク運用管理ソフトを発売

2016年1月8日(金)IT Leaders編集部

富士通は2016年1月6日、OSS(Open Source Software)のSDN(Software Defined Networking)コントローラー「OpenDaylight」を採用した、広域仮想ネットワーク運用制御・管理ソフトウェア「FUJITSU Network Virtuora NC V03」を、2016年1月に発売すると発表した。通信サービスプロバイダー向けの製品で、拡張性や柔軟性の高いネットワークの構築と運用コストの削減、新たなサービスの迅速な展開を可能にする。

 「FUJITSU Network Virtuora NC V03」は、標準的な各種インターフェースに対応し、マルチベンダーで構成されたネットワーク構築の自動化および仮想化を可能にするSDN(Software Defined Networking)製品となっている。

 サウスバウンドインターフェース、オープンプラットフォーム、アプリケーションレイヤーの3階層で構成され、伝送装置で構成されるネットワーク階層であるトランスポートレイヤーを効率的に管理できる。

 階層ごとにアジャイルやDevOps(開発と運用を融合させた開発手法)などのソフトウェア開発手法を活用して、各種のインターフェースやコントローラー上で動いているアプリケーションへの影響を抑えながら、ネットワークのメンテナンスやアップグレード、ほかのコントローラーへの移行を実施できる。

 サウスバウンドインターフェースは、YANG(Yet Another Next Generation)モデル、およびXMLで抽象化されている。また、TL1(Transaction Language 1)やNETCONF(Network Configuration Protocol)などの運用管理プロトコルをサポートしたほか、マルチベンダーに対応できるよう設計されている。

 基盤として「OpenDaylight」を採用しており、マルチベンダーのデバイスやサードパーティーのアプリケーションをシームレスに統合できる。OpenDaylightの持つデータや機能へは、標準化されたREST(Representational State Transfer)をベースとしたAPI(Application Programming Interface)および標準的なデータモデリングによって、様々なアプリケーションからアクセスできる。そのため、OpenDaylight対応のアプリケーションであれば実装が容易となっている。

 アプリケーションレイヤーは、通信ネットワークの制御や管理、サービスの実現、検証などのアプリケーション機能、外部の運用システムと連携するためのノースバウンドインターフェースで構成されている。モジュール構造のアプリケーションは、データ収集や分析機能、リソース管理のための外部インターフェースを搭載している。

 トランスポートレイヤーは、「リソース検出」「経路計算」「動的回線活性化・自動回線復旧」の各アプリケーションで管理されている。

 リソース検出アプリケーションは、既存のネットワークへのネットワーク装置の追加や、新たなネットワークの構築をする際に、自動的にノード/リンクや機器を検出する。経路計算アプリケーションは、利用可能な帯域幅やネットワークの障害、リンク単位もしくは経路全体での通信の遅延、冗長性などの制約条件下での最適な経路を計算する。動的回線活性化・自動回線復旧アプリケーションは、通信サービスプロバイダー向けに、自動またはオンデマンドによる回線サービスの活性化や復旧を提供する。
 

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