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日本オラクル、Javaアプリケーション基盤「WebLogic Server」新版、ハイブリッドクラウドに最適化

2016年2月17日(水)IT Leaders編集部

日本オラクルは2016年2月16日、デジタルビジネスに対応したミドルウェア製品群「Oracle Fusion Middleware」の主要コンポーネントであるJavaアプリケーション基盤「Oracle WebLogic Server」の新版「同12c R2」の提供を開始した。

 新版の「Oracle WebLogic Server 12c R2」は、Javaで構築されたアプリケーションの高い集約、統合や、容易なクラウド移行を可能にするマルチテナントオプションを提供する。オンプレミスとクラウド上で同一プラットフォームを行き来できるように、「Oracle WebLogic Server」をベースとする「Oracle Java Cloud Service」を介したハイブリッドクラウド環境にも最適化されている。

 最新のJava仕様である「Java EE 7」に完全準拠し、「Java SE 8」の認定も受けている。オープンソースのコンテナ型仮想化技術「Docker」やJava用管理ツール「Maven」といったDevOps(開発と運用を融合させた開発手法)ツールにも対応している。

 マルチテナントオプションでは、WebLogic Serverドメイン内にアプリケーションごとの複数テナントを割り当てることが可能になった。物理、仮想サーバーを集約し、データセンターを効率的に運用できる。従来、ドメイン単位でしか設定できなかった管理者権限や、アプリケーション利用者の認証、認可もテナントごとに設定可能となる。

 また最新版では、Java EE 7との完全な互換性を持ち、REST、JSON、JMS、WebSocketなどの言語仕様に対応した。DockerやMavenに加え、ソフトウェア開発自動化・効率化ツールである「Jenkins」や「Arquillian」を使用したDevOps手法にも対応する。プラガブル(抜き差し可能な)WebLogic Serverのテナント単位での移設が可能なため、DevOpsの際に開発・テスト環境と本番環境の間で簡単に移動・コピーができる。

 システムの停止を最小化する「WebLogic Server Continuous Availability(コンティニュアス・アベイラビリティ)」にも対応した。複数のデータセンター間で運用待機型のアクティブ・アクティブ構成やフェールオーバーに対応することで、遠隔地にあるデータセンター間でのトランザクションの保護やオンラインでのパッチ適用を実現、アプリケーションサーバーの無停止運用を確立できるようになった。ライブマイグレーション機能により、テナントを稼働させたまま、ほかのWebLogic Serverドメインに移すことも可能になる。これにより、ハードウェアのメンテナンスなどの計画停止時にも連続稼働が可能になる。

 日本オラクルは、Oracle WebLogic Server 12c R2の提供開始に合わせ、同マルチテナントオプションの効果を事前検証するプログラムを無料で提供する。ユーザーのシステム環境での物理・仮想サーバーの削減と、それにともなう運用効率向上を目的に検証ができる。

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Oracle / WebLogic / Java / PaaS / ハイブリッドクラウド

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