アシストは2016年4月5日、オラクルの高可用性データベースとハードウェアを一体化したエンジニアドシステム「Oracle Database Appliance」環境で、セキュリティ対策を迅速かつ容易に導入できる「セキュリティパック for Oracle Database Appliance」の提供を開始したと発表した。
「セキュリティパック for Oracle Database Appliance」は、Oracle Databaseの運用に必要なOSのアクセス制御について、米CA Technologiesの「CA Privileged Identity Manager」と、データベースセキュリティやデータベース運用に関するアシストのノウハウを基にした事前設計済みのセキュリティポリシーをテンプレートとして組み合わせて提供する。
セキュリティポリシー設計から実装にかかる期間を1週間に短縮し、「Oracle Database Appliance」環境のセキュリティを迅速に強化できる。導入後に、自社のセキュリティポリシーに合わせたテンプレートへの変更にも対応可能だ。
データの透過的暗号化やリアルタイムデータマスキングを行う「Oracle Advanced Security」や、Oracle Databaseの特権ユーザーであるデータベース管理者のアクセスを制御する「Oracle Database Vault」などを組み合わせることで、より安全なデータベース環境をOracle Database Applianceで迅速に構築可能になる。
主なセキュリティポリシーには、root、oracle、gridなどの特権ユーザーの直接SSHログインを制御できる「ログイン制御」、ログイン時のユーザーIDから特権ユーザーへの成り代わり(su)を制御できる「成り代わり制御」、情報の抽出が可能なコマンドの実行権限を制御できる「ファイル制御」、ログイン制御、成り代わり制御、ファイル制御のログを取得したり、ユーザが行うOS操作を記録し監査証跡として記録できる「ログ取得」がある。
セキュリティパック for Oracle Database Applianceの価格は、198万円(税別)になる。