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NRI、金融機関向けの多目的管理システムを提供

2016年6月14日(火)IT Leaders編集部

野村総合研究所(NRI)は2016年6月13日、主に金融機関を対象に、多目的管理システムのASPサービス「VOLCS(フォルクス)」の提供を開始した。仕組債や店頭デリバティブの期日管理、決済などの資金管理を支援する。

 「VOLCS」は、デリバティブを組み込んだ債権である仕組債や店頭デリバティブ(金融派生商品)の「期日管理」と、金融取引や企業活動から派生する「資金管理」の2つの機能を備えている。それぞれの機能は単独に利用可能なため、金融機関以外の企業でも目的に合わせて利用できる。

 期日管理機能では、金融商品の複雑な期日管理業務の負荷を低減できる。仕組債や店頭デリバティブに対して、日々の利金・償還金計算や、複数の判定条件を把握しながらのオプショナル条項のモニタリング、海外休日の変更情報入手と自社の取扱銘柄への影響の有無の確認などを行える。汎用的な仕組みを採用しており、新商品の追加にともなうシステム改修コストを低減できる。

 資金管理機能は、社内に散在する資金データを一元管理し、迅速な資金繰りと正確な資金決済を支援する。資金管理業務の標準フローを提供することにより、業務の効率化に加え、資金の流動性リスクやオペレーショナルリスクの低減を図れる。社内システム間のインターフェースやファイルアップロード、画面入力を通して、資金管理に関連するデータを容易に収集・集約可能だ。外貨と円貨の移動についても即時にデータに反映し一覧できる。

 証券会社や投資銀行のバックオフィス業務を支援するNRIの「STAR-IV」「I-STARファミリー」との接続も順次拡張する予定である。外部決済機関との接続にも柔軟に対応する。

 期日・資金管理の両機能を同時に利用すれば、決済方法やネッティング情報などの条件を付与したキャッシュフロー情報として連携できる。

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