[インタビュー]

知っておくべきタレントマネジメント、「グローバル企業では常識」と米社CEO

2016年6月28日(火)田口 潤(IT Leaders編集部)

ITに関するアンケートなどで、CIOなどITリーダーの問題意識の筆頭に上がるのが「人材育成」である。その問題意識は情報システム部門に限らない。それどころか業種・業態も、国すら問わない。そんな人材に焦点を合わせたタレントマネジメントとソリューションについて、有力ベンダーの1社である米Cornerstone OnDemandのCEOに最新事情を聞いた。

 人事情報システムは人事部門任せ。情報システム部門は関与しないか、関与してもインフラ運用やID管理に関わる程度−−。これが多くの企業の実情かも知れない。だが、企業にとって人材の重要性は論を要しない。だとすれば、人材情報を扱うシステムは基幹業務システムに匹敵するか、それ以上の存在と言っても過言ではない。

 しかも一昔前と今日では、海外拠点における人材マネジメントの高度化や、在宅勤務・モバイルワークといったワークスタイル変革への対応など、人材を取り巻く環境は様変わりした。関連するシステムやソリューションも当然、変化している。CIOや情報システム部門がそのすべてを担う必要はないにせよ、少なくとも人材情報マネジメント(HRM:Human Resource Management)やタレントマネジメント(TM:Talent Management)の要諦は、押さえておくべきだろう。

写真1:米Cornerstone OnDemandの社長兼CEOであるAdam Miller氏写真1:米Cornerstone OnDemandの社長兼CEOであるAdam Miller氏

 というわけでこれまで本誌は、DBMSにNoSQLデータベースの「Cassandra」を採用しAI(人工知能)も装備したワークスアプリケーションズのERP「HUE」、クラウドネイティブなERP「Workday」など、HRMに関連するソリューションを報告してきた(関連記事1関連記事2)。

図1:Magic Quadrant for Talent Management Suite図1:Magic Quadrant for Talent Management Suite
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 今回、タレントマネジメント(TM)のソリューションを提供する米Cornerstone OnDemandの社長兼CEOであるAdam Miller氏にインタビューする機会があったので、TMの最新事情(の一端)を報告する(写真1)。なお同社は米ガートナーの「Magic Quadrant for Talent Management Suites」においてリーダーにランクされる3社のうちの1社(図1、2015年8月)。顧客数は2700社、マネジメントしている社員数は全顧客合計で2500万人とTM専業では最大手である。

──まず人材情報マネジメント(HRM)と、タレントマネジメント(TM)の違いを教えて欲しい。機能だけを見ると大きな違いはないように見える。

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