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富士通、PostgreSQLをベースにセキュリティや処理性能などを向上したデータベースソフトを発売

2016年11月14日(月)IT Leaders編集部

富士通は2016年11月11日、「OSS(Open Source Software)ベースの新たなデータベースソフトウェア「FUJITSU Software Enterprise Postgres」を発売した。PostgreSQLをベースにセキュリティや処理性能などを向上している。

 「FUJITSU Software Enterprise Postgres」は、OSS(Open Source Software)のデータベース「PostgreSQL」をベースに、セキュリティや処理性能、信頼性を向上する富士通の技術を搭載しており、安全かつ迅速にPostgreSQLを活用できるようにする。期間に応じて利用料を支払うサブスクリプションライセンスで提供するため、初期導入コストを抑え、システム規模に合わせて段階的に適用拡大を図ることが可能だ。

 PostgreSQLの活用に必要な各クライアントモジュールや運用ツール、「contrib」モジュール(49種類)などの周辺・拡張OSSを一括で提供するため、周辺OSSごとのライフサイクルやサポートの考慮が不要になる。導入・運用やトラブル発生時における24時間365日の技術サポートも長期にわたって保証する。

 暗号化については、富士通が持つ透過的データ暗号化技術を搭載している。これにより、従来使用していたデータベースから移行する際に、アプリケーションを改修せずにセキュリティを強化できる。トランザクションログ(WAL:Write Ahead Logging)や一時ファイル、バックアップデータも含めて一括した暗号化が可能だ。暗号アルゴリズムは、128・256ビットのAESを採用している。

 富士通研究所が開発したインメモリーによる高速化技術を搭載した。データの更新処理に適した格納方式(ロー型)でデータを格納しているPostgreSQLに対し、分析に適した格納方式(カラム型)のデータを扱えるようになるため、カラム型インデックスによる高速分析を行える。

 データベース内の大量データを扱うバッチ処理時間などを短縮できる、並列検索を可能にしている。検索・集計を複数のCPUコアに分散させて処理できる。CPUの負荷状況に応じて適切な並列数を自動で決定する独自の機能も追加している。CPUに余裕がない場合には並列化を行わず、余裕がある場合は並列数を自動で増加できるため、検索処理の効率化と安定稼働を両立可能だ。

 Enterprise Postgres 9.5には「Standard Edition」と「Advanced Edition」があり、サブスクリプションの価格は、それぞれ1コア当たりの年額が21万2000円(税別、以下同様)と、114万円。出荷時期はいずれも2016年11月末になる。

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