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[インタビュー]

「ITは時間と距離を縮めるタイムマシン」―ライフネット生命の“働き方改革”

『「働き方」の教科書』の著者、ワークスタイル変革を語る[後編]

2016年11月15日(火)河原 潤(IT Leaders編集委員/データセンター完全ガイド編集長)

前編では、『「働き方」の教科書』の著者でライフネット生命保険・代表取締役会長の出口治明氏に、個人の働き方、組織の働き方についてとくと語ってもらった。後編となる今回は、システム戦略本部 システム運用部長 名代敏之氏にも登場を願い、ライフネット生命が推し進める「ITを活用したワークスタイル変革」の進捗を尋ねた。(聞き手・構成:河原 潤 写真:池辺紗也子)

>> [前編] なぜ今「働き方」を変えないといけないのか、その理由―ライフネット生命の出口治明会長はこちら

社のコミュニケーションルールとしてSNSが定着

――かつての製造業中心から、サービス業中心に産業構造がシフトして、働き方の評価軸がガラリと変わったこと。また、今の消費主体を考えると女性のポジションも大きく変わらなくてはならない、というのが出口さんの論旨でした。ここからは、ライフネット生命自身のワークスタイル変革の取り組みや、それを支えるITのお話をお聞きします。

出口氏:では、ライフネット生命のITを担う名代にバトンを渡します。

名代氏写真1):社内の情報共有やコミュニケーションを考えるにあたって、人材の多様性は重要なファクターでした。当社では9割が中途採用人材で、同じ保険業界から来た人もいれば、全然違う業界から来た人もいます。

 そうした多様なバックグラウンドを持つ人材が集まった会社で、それぞれがどんな人で、何が得意なのかといったことを互いにわかるようになればコミュニケーションも円滑に進むだろうとの考えから、社内SNSを活用しています。準備会社時代の2007年から社内SNSがすでにありましたので、かなり長らくやっていますね。

写真1:ライフネット生命保険 システム戦略本部でシステム運用部長を務める名代敏之氏

――それは日本企業ではかなり初期の部類に入ると思います。

名代氏:はい、SNSで部署の壁を越えて情報を共有しながらコミュニケーションを行うスタイルが根付いています。

 今のSNSは3世代目ですね(画面1)。うまく活用できる人ばかりではなく、この手のツールが苦手な人もいるので、UI(ユーザーインタフェース)の改善や変更も必要です。導入初期は「mixi」が流行っていたのでそれ風のUIにしていましたが、今は「Facebook」ライクなUIのツールを使っています。

画面1:ライフネット生命保険の社内SNSのトップ画面(出典:ライフネット生命保険)
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出口氏:社内SNSはいわば場の提供ですから、中身のコンテンツが大事です。Twitterと一緒で、だれかが面白いこと、ためになることを書き込め、別のだれかがそれに続きます。

名代氏:そうですね。現実世界の会議と同じで、SNSでの議論を引っ張ってくれる盛り上げ役が重要だったりします。

――仕事以外の面白いことを書き込んでもいいのですね。

出口氏:はい、まったくかまいません。

名代氏:中には「仕事中に遊ぶな」などと言う人もいます。そういう人に対しては、「いや、そうではなくて、この会社は昔からそうした遊び心が許されていて、むしろ推奨しているのです」と説明しています。2時間集中した後、コーヒーや煙草で一服するように、「この間読んだこの漫画がすごく面白かったよ」などといった投稿をするのは、コミュニケーションのきっかけにもなっていいことなのです。

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