[市場動向]

ソフトウェアロボットが人材不足を救う?―知っておくべきRPAの効力

2016年11月16日(水)杉田 悟(IT Leaders編集部)

産業用ロボットは、製造業の工場や建築現場などで、人に変わって作業を行っている。多くは人型ではなく、ロボットアームなどが手作業をこなしている。作業の正確性や時間に囚われず作業を行えることなど利点も多く、グローバルで普及は進んでいる。それと同じように、ホワイトカラーの事務処理を人に変わって行うのがRPA(Robotic Process Automation)だ。まだ日本では表立って取り上げられる機会の少ないRPAだが、確実に導入企業は増えている。一般的な業務システムに比べ、比較的安価に導入できるというRPA、やがて来る人材不足に備えて注目すべきトピックのひとつだ。

 現在、ほとんどの企業の業務はIT化されており、ホワイトカラーと呼ばれる人たちの業務処理のほとんどはコンピューターへの入力という形で行われている。RPAは、その業務処理を人に変わって行うツールだ。

 一般的な業務システムと混同しがちだが、ちょうど産業用ロボットが工場の工作機械などに混じって作業ラインの無人化を推進するのと同じく、これまで人が介在していた業務システムへの入力作業を行うのがRPAの役割だ。

 無論、人型ロボットが椅子に座ってかちかちとキーボードを叩くわけではなく、すべては仮想人間であるソフトウェアが行う。そのため、仮想知的労働者あるいはソフトウェアロボットとも呼ばれる。

 主な適用業務は、ERPなど既存の業務システムではカバーしきれていない業務、システムとシステムのつながりプロセスで、人力で行われていた単純な入力処理など。膨大な処理量が発生する場合、BPO(Business Process Outsourcing)事業者にアウトソーシングしている業務だ。このBPOを内製化するのがRPAの役割と考えることもできる。

 まだ国内では、導入企業がポツポツと現れている程度で、認知度もきわめて低いのが現状だが、デロイト トーマツ コンサルティングの信國泰氏によると、「すでに欧米では、近い将来確実に一大市場になるものと認識されている」という。

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