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Sparkのインメモリー空間をSSDで拡張するKVSエンジン、日商エレが国内代理店に

2016年11月18日(金)IT Leaders編集部

日商エレクトロニクスは2016年11月18日、ビッグデータの分散処理基盤「Apache Spark」のインメモリー空間をSSD(半導体ディスク)を使って拡張するためのソフトウェア「Helium(ヘリウム)」の販売代理店契約を日本で初めて締結したと発表した。FinTechやIoTといった分野で、ビッグデータ分析ニーズが広がるなかで、Sparkの課題を解消するという。

写真1:米Levyxの共同創業者でCEOのReza Sadri氏写真1:米Levyxの共同創業者でCEOのReza Sadri氏

 「Helium(ヘリウム)」は、米Levyxが開発・販売するKVS(キー・バリュー・ストア)エンジンを実現するためのソフトウェア。SSD(Solid State Drive:半導体ディスク)を搭載するサーバーに対し、データを並列処理したりアクセス制御を最適化したりすることで、より少ない台数へのサーバー統合を可能にする。Levyxはこれを、処理量の増加した際にサーバー台数などを増やす「スケールアウト」に対し「サーバーイン」と呼んでいる。

 この仕組みをビッグデータの分散処理基盤であるOSS(Open Source Software)の「Apache Spark」と組み合わせることで、Heliumが管理するSSD領域がSparkのインメモリー空間として利用できるようになる。インメモリー処理が特徴のSparkにおいては、メモリー空間を拡大するために多数のサーバーが必要になることと、現時点ではSparkがNAND型メモリーの活用が限定されている点などを解消する。

 Levyxによれば、AWS(Amazon Web Services)のEC2環境で5テラバイトのデータを扱おうとした場合、インメモリーDBでは25台のサーバーが必要なのに対し、Heliumでは2台で済む。そのため「ビッグデータ分析などでApacheを導入・利用し始めたユーザーなどが直面するプラットフォームの課題を解消するために導入している」(Levyxの共同創業者でCEOのReza Sadri氏)という。EコマースやFinTech、ゲノム分析などの用途のほか「米IBMなどがビッグデータ処理のインフラに採用しているケースもある」(同)。

写真2:日商エレクトロニクスのITプラットフォーム事業本部 事業本部長の坂井 俊朗 氏写真2:日商エレクトロニクスのITプラットフォーム事業本部 事業本部長の坂井 俊朗 氏

 代理店契約を結んだ日商エレは今後、「Sparkを導入/検討しているユーザー層に向けて、Heliumとサーバー、SSDなどを組む合わせた分析基盤として提案する」(日商エレクトロニクスITプラットフォーム事業本部の坂井 俊朗 事業本部長)考え。主に金融、Eコマース、SNS、デジタル広告といった分野を対象にする。 国内で既に「評価を開始している企業が複数ある」(Sadri氏)としている。

 Levyxは、米カリフォルニアアーバインで2013年に創業したデータ分析特化のソフトウェア企業で、共同創業者の1人はカリフォルニア州立大学アーバイン校に在籍する博士。Sadri氏も博士号を持ち、社員にも多数の博士が在籍するという。ビッグデータ解析やIoTデータのリアルタイム処理のための技術に強みを持つ。Heliumは製品としての販売のほか、OEM(相手先ブランドによる生産)でも複数のIT企業などに提供しているという。
 

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