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IIJグローバル、IoTの要素技術コンポーネントを産業・用途別に提供

2016年12月8日(木)IT Leaders編集部

IIJグローバルソリューションズは2016年12月7日、IoT(Internet of Things)システムの構築に必要な技術をコンポーネント化し、特定業種の用途に応じて提供する、「CaaS(Component as a Solution)」を開始した。

 「CaaS」は、IoT(Internet of Things)システムの構築に必要な要素技術とITリソースをコンポーネント化し、各種業界向けに一貫して提供するモデルだ。ユーザーは、産業分野や用途に応じて必要なコンポーネントを組み合わせ、低コストかつ迅速にIoT環境を構築できるようになる。

 具体的には、主要なコンポーネントの第1弾として「業界向け」基盤、ゲートウェイ機器、ネットワークを用意している。

 業界向け基盤では、製造業向けに「各種センサー収集・蓄積・可視化システム」と「マルチPLC(Programmable Logic Controller)管理システム」を提供する。センサー収集・蓄積・可視化システムは、センサーデータを収集し、クラウド上で保管、表示をする。マルチPLC管理システムは、製造業の現場で制御装置として利用されている様々なPLCをクラウド上で共通デバイスとして一元管理し、機種に依存せずにデータへアクセスできるようにする。

 今後は、デジタルサイネージ用システム、IPカメラ監視システム、総合エネルギー・設備マネジメントシステムの基盤の提供を予定している。

 ゲートウェイ機器は、装置の稼働状況などのセンサーデータをクラウド上にアップロードする。各種インターフェースを提供し、様々な装置に対応可能だ。

 ネットワークは、ゲートウェイ機器とクラウド間をIIJモバイルサービスとユーザー専用のプライベートバックボーンサービスを活用した閉域網で接続する。インターネットを経由しない安全なIoT向けワイヤレス基盤の構築を図れる。

 IIJグローバルでは、工場での産業機器の自動制御、ビルのエネルギー設備管理といった市場を対象に、初年度20社、2年目200社の導入を目標にする。

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