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米Red Hat、スケーラビリティと使いやすさを向上したOpenStackの最新版を提供

2016年12月22日(木)IT Leaders編集部

米Red Hatは2016年12月15日(現地時間)、IaaS(Infrastructure as a Service)製品の最新版である「Red Hat OpenStack Platform 10」を発表した。スケーラビリティと使いやすさを向上している。

 「Red Hat OpenStack Platform 10」は、「Red Hat Enterprise Linux」のバックボーン上に、クラウド基盤を提供する。OpenStackの「Newton」リリースをベースとしており、システム全体のスケーラビリティの向上、インフラストラクチャー管理の容易化、オーケストレーションの改良を可能にする新機能を搭載した。ネットワーク性能と基盤セキュリティも向上している。

 OpenStackコミュニティコードと統合しており、可用性・性能・ITセキュリティなどを損なわずに、スケーラビリティと俊敏性を提供する。ハイブリッドクラウド管理および監視基盤であるRed Hat CloudFormsも含んでいて、OpenStackインフラストラクチャーコンポーネントに加え、OpenStackクラウド上で稼働するワークロードも監視できる。Red Hat Ceph Storageによって64TBのストレージも提供する。

 より使いやすくなったGUIによって、インストールと管理の複雑さを軽減できる。Red Hat OpenStack Platform director GUIが、Cephを含む自動アップグレード・アップデート、高度なネットワーク構成、高可用性、NetAppから提供される統合ドライバとRed Hat Ceph Storageを使用するManilaサービス経由のファイル共有デプロイオプションなど、新たに統合した機能を提供する。

 Red Hat OpenStack Platform directorを使ったサービスカスタマイズとアドミニストレーションロールの導入によって、柔軟性を向上しスケーラビリティを拡大できる。OpenStackサービスをカスタマイズし、相互に独立して実行とスケーリングを行うことにより、OpenStack環境をより詳細なレベルで制御できるようになる。

 大規模デプロイメント向けに改良した高可用性機能といった、新しいセキュリティ関連の機能拡張を通してデータの保護を強化する。オプションのオブジェクトストレージ暗号化と使い捨てセキュリティトークンを利用すれば、さらにセキュリティ対策を強化できる。

 Open vSwitchの新しいデータプレーンデベロップメントキット・コンポーネントと、シングルルートI/O仮想化によって、ネットワーク集約的ワークロード向けの性能の向上を図れる。ネットワークルーティングがより柔軟かつ高速になり、集中制御ルーティングまたは分散ルーティングの選択が可能になる。

 新しいソフトウェアライフサイクルを導入し、最大5年間のサポートをオプションで提供する。

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