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仮想/物理混合環境のバックアップをCommvaultで一元化―ワイジェイFX

2017年1月24日(火)IT Leaders編集部

ネット金融隆盛の時代、その一端を担っているのが手軽な投資としてサラリーマンや主婦層にまで広がりを見せているFX(外国為替証拠金取引)だ。FX企業として国内トップクラスにあるヤフーグループのワイジェイFX(現社名:外貨ex byGMO)は、動作にとって生命線であるITインフラに大きな悩みを抱えていた。個別最適で行ってきたシステムのバックアップ環境がサイロ化してしまっていたのだ。

 ワイジェイFX(現社名:外貨ex byGMO)は、2013年度上半期に世界第3位を達成した国内トップクラスのFX取引事業者だ。同社では、システムごとに個別のバックアップ環境を構築していたが、そのバックアップ環境が様々な課題を抱えていた。

 例えば、仮想マシンのバックアップは、ストレージのスナップショット機能で同じ筐体内に取得していた。そのためストレージ筐体に障害が発生すると、システムの復旧が行えなかった。また、スナップショットでバックアップを運用していたことで、機密情報を含む仮想マシンのバックアップデータが分散してしまっていた。

 ファイルサーバーはレプリケーション機能でコピーしていたため、コピーからファイル単位でリストアする際には手動で検索してデータを復元していた。これだと手間がかかるうえ世代管理を行えず、必要なファイルを復旧できないというトラブルもあったという。

 それらの課題を解決するために導入したのが、Commvaultの統合データ保護ソリューションだった。

 バックアップの対象となったシステムは、仮想マシンと物理サーバーが混在する環境下にあった。Hyper-VとVNMWareで稼働する28台の仮想サーバーと2TBの物理サーバーで構成されるファイルサーバーのバックアップは、それぞれ個別に管理していた。

 Commvaulの導入により統合的なデータ保護環境を構築、これらのバックアップをすべて専用ストレージに保管することにした(図)。これまでのように個々のサーバーやストレージで操作する必要がなくなり、バックアップやリストアが集中管理できるようになった。これで、個々の筐体に障害が発生しても、リカバリーが容易となった。

(図)Commvaultにより統合したワイジェイFXのシステム構成図
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 またCommvaultには、初回のみフルバックアップを行い、それ以降の差分バックアップはフルバックアップに自動合成する機能が搭載されている。重複排除後のユニークデータを利用して、データを移動せずに合成できるため、小さなネットワーク帯域でバックアップが行え、短時間で処理を完了できるという特徴があり、ワイジェイFXでもバックアップ処理を10分ほどで完了できるようになった。

 ワイジェイFXでは、複数のバックアップソリューションを検討したが、Commvaultにはコスト面でのアドバンテージもあったという。

 Commvaultは、仮想マシンの台数によるライセンスとバックアップ対象のデータ容量によるライセンスを組み合わせて購入できるため、今回ライセンスを効率的に組み合わせることで、コストを抑えて導入することができた。

 今回ワイジェイFXがバックアップ対象としたのが、社内向けシステム。同社にはほかに、取引サービス向けのシステムがある。今後はこのシステムにもCommvaultを適用させていくほか、遠隔地のDR(ディザスタ・リカバリ)サイトやクラウドサービスとの併用も考えていきたいとしている。

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