[新製品・サービス]

Watson利用の自動応答Q&Aシステムを2カ月で導入するサービス―システムリサーチ

2017年8月3日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

システムリサーチは2017年8月3日、自然言語の質問に自動応答してくれる対話型のQ&Aシステムを2カ月間で導入できるシステム導入パッケージ「AI導入エントリーパック」を発表、同日提供を開始した。IBM Watson製品群を活用する。価格(税別)は、2カ月間の導入費用が350万円、3カ月め以降の本番導入期間が月額25万円から。

 自動応答型のQ&Aシステムを導入するパッケージサービスである。質問に自動応答する仕組みとして、日本IBMとソフトバンクが提供している質問応答システム「IBM Watson日本語版」(Watson API)を利用する。Watson APIに教え込む学習データの作成は、システムリサーチの技術者が担当する。

図1●AI導入エントリーパックの概要(出所:システムリサーチ)図1●AI導入エントリーパックの概要(出所:システムリサーチ)
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 効果的な学習データを迅速に構築するための工夫として、ビッグデータ分析ソフト「IBM Watson Explorer」(WEX)も利用する。WEXは、各種のテキストデータを収集して検索する検索エンジン機能と、言語の意味を理解して視覚化することによって新たな知見を発見するテキストマイニング機能を備える。これらの機能を使うことで学習データの構築に役立つ。

 Watson APIでは、「Natural Language Classifier」(自然言語分類)に加えて、「Retrieve & Rank」(検索およびランク付け)も利用する。これにより、単純な一問一答だけでなく、より的確で詳しい回答をユーザーに提供できるとしている。このほか、想定する質問と回答のチューニングやメンテナンス、使用状況(Watson API利用数による料金)の確認ができる管理者向け機能も備える。

 AI導入エントリーパック(2カ月間)の内訳は、サーバー初期設定、AI導入エントリーパックに含まれるアプリケーションの利用方法説明、学習データの作成および想定する質問と回答のチューニングやメンテナンス作業、Watson APIとWEXの試用、である。本番運用(3カ月め以降)は、AI導入エントリーパックで構築した環境を継続して利用できる。Watson APIの利用料が別途必要になる。

 なお、既存の業務システムとの連携や、Watson API 「Speech To Text」(音声認識)を用いたオペレータ支援システムへの組み込みなど、ユーザーのニーズに合わせたカスタマイズも請け負う。

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