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統計解析ソフト「IBM SPSS」新版でベイズ推論を搭載

2017年8月9日(水)日川 佳三(IT Leaders編集部)

日本IBMは2017年8月9日、アンケートデータなどを詳細に分析するための統計解析ソフトの新版「IBM SPSS Statistics 25」を発表、同日提供を開始した。新版では、ベイズ推論を統計解析アルゴリズムの新機能として搭載した。

 SPSS Statisticsは、ウィザードを使って誰でも簡単にデータを分析できるようにした統計解析ソフトである。スタンドアロンで動作する。Excelファイルやデータベースサーバーから分析対象のデータを読み込み、プルダウンメニューから統計手法を選び、必要な項目を指定するだけで、分析データをグラフ化できる。

 新版では、ベイズ推論を搭載した。ベイズ推論とは、事象が起こると考えられる確率(事前確率)に対して、その後に観測された事実によって、より客観的な確率(事後確率)を推定していく方法のこと。SPSS Statistics 25では、二項検定、独立および対応データのt検定、相関検定、線型回帰、一元配置分散分析といったベイズ統計機能を提供する。

 これまでの統計機能も強化した。一例として、混合モデルにおける経験最良線形不偏予測量の利用や、時系列データの共変量設定が可能になった。これにより、日々発生する現実データを分析しやすくなった。加えて、一般線型モデルにおけるプロファイルプロット内のエラーバーの表示や、不均一分散性検定、ロバスト標準誤差などを取り入れた分析機能を搭載した。

 さらに、データ分析の生産性を高めるため、他社アプリケーションとの連携やレポート機能を強化した。図表ビルダー機能を刷新し、SPSS Statisticsで作成したグラフをMicrosoftグラフィックオブジェクトとして利用できるようにした。

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