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SRA OSS、商用DBMS「PowerGres V9.6」を販売、パラレルクエリやUPSERTなどを強化

2017年8月24日(木)日川 佳三(IT Leaders編集部)

オープンソースソフトウェア(OSS)のサポートサービスを提供するSRA OSS日本支社は2017年8月24日、リレーショナルデータベース管理システムの新版「PowerGres V9.6」を発表、同日販売を開始した。8月28日に出荷する。新版では、1つのクエリを複数のプロセスで実行するパラレルクエリ機能を実装するなど、いくつかの機能強化を図った。

 PowerGresは、OSSのリレーショナルデータベース管理システム「PostgreSQL」をベースに、SRA OSSが商品化した商用版に相当する。PostgreSQLとの違いは、レプリケーション構成やHA(高可用性)構成など各種の用途でパッケージ化していることと、SRA OSSのサポートサービスが付属することである。累積で1万2000本以上の出荷実績がある。

 新版では、1つのクエリを複数のプロセスで実行するパラレルクエリ機能を実装した。これにより、大量データを並列処理によって高速化できるようになった。クエリによっては数倍の性能向上を実現する場合があるとしている。

 新版ではまた、開発生産性を高める機能として、INSERT(データの追加)とUPDATE(データの更新)を兼ねたUPSERT機能を利用できるようにした。新しいレコードならINSERTし、既にレコードがあったらUPDATEする。

 新版ではさらに、インデックス方式として、デフォルトのB-tree方式に加えて、整列に配置されたデータに対して効果を発揮するBRIN方式を利用できるようにした。小さいインデックスサイズでありながらB-Treeに迫る性能を発揮できる場合があるとしている。

 PowerGresファミリのうち、今回新版を提供するのは、シングル構成およびレプリケーション構成が可能な 、「PowerGres on Linux」(Linux向け)と「PowerGres on Windows」(Windows向け)の2製品。価格(税別)は、いずれも4万8000円。必須となるサポート費用は、1年契約の場合に8万円(オプションのODBCサポートとNpgsqlサポートが2万円)、5年契約の場合に36万円(オプションのODBCサポートとNpgsqlサポートが9万円)。

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