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国産「M3 Blog」がもたらすビジネスブログの可能性

2007年6月25日(月)

昨今、ブログシステムを導入する企業が増えている。すでに手軽な情報共有ツールとして定着したブログシステムを、企業でも活用しようとするのは自然な流れといえるだろう。しかし、ブログシステムの多くは個人向けのツールとして作成されているため、そのままでは使い勝手やセキュリティなどの面でビジネスでの利用が困難な面もある。本稿では、あらかじめビジネス向けのブログシステムとして開発されたM3 Blogを紹介し、ビジネスブログに求められる要件とその可能性を探る。

ビジネスブログシステム「M3 Blog」とは?

M3 Blog(エムスリー・ブログ)は、株式会社エコスによって開発された国産のブログシステムで、ビジネス用途での利用を想定した、次のような機能を備えている点が特長となっている。

  • Microsoft Officeからの記事投稿とファイル共有
  • 閲覧者やコメント投稿者の利用制限
  • 未来の日付で記事を投稿できる機能
  • 自動的にトラックバック送信を行うAuto Discovery
  • 記事カテゴリごとのRSS配信の実現
  • Windows Mobile 5.0端末からの投稿

このほかにも、国産ブログシステムならではの携帯電話サイトへの対応や、はてなブックマークやWindows LiveのガジェットといったWebサービスとの連携機能も備えている。

M3 Blog は、サーバーOSにはWindows Server 2003もしくはWindows 2000 SP4、ウェブサーバーにはIIS、データベースシステムにはSQL Server 2005上で動作する「ASP.NET 2.0アプリケーション」である。Microsoft .NET Framework 2.0をベースにしているため、インターネットサーバーとして高いシェアを持つApache HTTP Serverでは利用できないが、その分、ビジネスで利用されることの多いWindows環境との親和性を追求した作りとなっている。

個人なら無償で自由に利用できる「パーソナル版」から、有償でベンダーサポートも受けられる「コミュニティ版」および「エンタープライズ版」までの3つのエディションが用意されており、使用規模や使用目的に応じて選択できるようになっている(コミュニティ版とエンタープライズ版は登録可能なグループ数やフォーラム数が異なる)。

Microsoft Officeと連携した記事の投稿

Microsoft Officeで作成した文書をそのままブログ記事として投稿できる「Office連携機能」が、このM3 Blogの最大の特長といえるだろう。この機能は、Microsoft Office 2000以降のWord、Excel、PowerPointなどで作成したファイルを、写真やグラフはもちろん、Officeの描画機能を利用して作成したビジュアルな情報をそのまま、ブログ記事として簡単に公開できる機能である。

この機能を利用することにより、ブログ専用アプリケーションの独自の操作方法を覚える必要がなくなり、使い慣れたOfficeアプリケーションを使って記事を作成できるようになるうえ、会議用に作成したOffice文書を、ブログ用にテキストファイルに変換するといった手間が必要なくなる。

また、オンラインでないと作成できない従来のブログとは異なり、M3 Blogでは投稿記事をOffice文書として作成しておけるので、ネットに接続できない移動中に記事を作成しておき、オンラインになったときに記事を投稿するといった使い方が可能となる。過去に作成したOffice文書も変更を加えずにそのままブログ記事として投稿できるため、さまざまな情報共有を容易に行うことができる。

さらに投稿された記事は、Officeデータ形式ではなく、HTMLや画像ファイルに変換されて投稿されるため、テキスト部分やサムネイル化された画像は、携帯電話やPDAからの閲覧も可能になり、Officeやビューワ機能のない環境でも従来のブログと同様に閲覧することできる。もしも、公開された文書を再利用する必要があるなら、ファイル共有機能を利用すれば、記事の投稿と同時にOffice文書もアップロードできるので、公開と共有を同時に展開できる。

ブログに投稿されたOfficeドキュメント

図 ブログに投稿されたOfficeドキュメント

投稿の承認機能と閲覧・投稿の権限管理

M3 Blogは、前述のOffice連携によって、記事の作成や公開をより容易にすることに成功している。しかし、これだけでは企業でブログシステムを利用するには十分とはいえない。なぜなら、閲覧者を選ばない個人ブログとは異なり、部外秘などの情報を扱う企業での利用では、クライアントごと、部署ごと、社員ごとに情報の投稿/閲覧の権限管理が不可欠となるからだ。

その点、M3 Blogには、ブログの閲覧や記事投稿、コメントの投稿などの権限を制御する機能、いわゆるパーミッションコントロール機能と、記事やコメントの投稿時に承認を要するモデレーション機能が用意されている。この機能により、社内での情報共有にブログシステムを利用する際に、特定部門や個人のブログごとに閲覧の制限やコメント投稿の権限を割り当てられるようになり、より適切な情報伝達を実現できるようになる。

たとえば、社内のあるプロジェクトの情報交換ブログを想定してみよう。プロジェクトに関わっているプロジェクトAチームには、投稿/閲覧/コメントなどすべての権限を与える。しかし、同じ開発部でもプロジェクトに関わっていないプロジェクトBチームには権限を一切与えないことで、不要な情報漏えいを防ぐことができる。また、営業部には閲覧権限を与え営業活動に利用できるようにしたり、コメント権限でプロジェクトに対する質問をプロジェクトチームとやり取りできるようにする一方で、営業活動には必要のない投稿/トラックバック権限は与えないようにできる。同様の考え方で、管理部や社長にも、それぞれの目的に応じた権限を与えていくことで、きめ細かい情報管理ができるようになる。

このようにして、ブログの閲覧者や編集者の操作を各自が所有している権利の範囲内にとどめることで、管理者の管理作業の手間も軽減することができる。

部署ごとにブログに対する権限を制御

図 部署ごとにブログに対する権限を制御

なお、M3 Blogの閲覧権限は、RSS(Really Simple Syndication)の配信にも継承されるため、さまざまなRSSリーダーを通して閲覧する場合にも、閲覧権限を持たないユーザーからの情報アクセスを制限することができる。このM3 Blogの認証機能は、ASP .NETのMembership ProviderやPrincipalの継承によって実現されているため、社内のActive Directoryと連携したログインや権限制御を実現できる。もちろん、独自の認証やユーザー情報との連携拡張も実現可能となっている。

ビジネスへのブログ活用

企業におけるブログの活用は、大きく2つに分けることができる。1つは社外向けの情報発信と、もう1つは社内やグループ内部に向けたコミュニケーションを実現するための活用である。

社外向けや情報発信のブログでは、製品やサービスをプロモーションできるセールス&マーケティングブログや、投資家向け情報配信のIR(財務公報)ブログ、そして報道関係者向けPR(公報)ブログがある。ブログのRSS配信を活用すれば、顧客や投資家にRSSリーダーを通して情報更新通知がすばやく届き、プッシュ型のプロモーションツールとして活用できる。

また、内部向けコミュニケーションツールとしてのブログでは、議事録や日報、思いつきメモにも活用できる。また、Microsoft SharePoint Portal Serverなどと連携すれば、文書やファイルの管理とともに、情報共有の手段が一層充実する。たとえば、社内のファイルサーバーにファイルをアップロードした際、ブログを通じて文書のサマリとともにファイルの保管場所やバージョンの更新を通知することができるようになる。

ブログの最大の特長は、メールや単純なファイル共有とは異なり、情報検索や閲覧時の即時性や簡易性にある。記事の書き手が自由に思いついたことを発信することができ、また読み手も、好きなときに自由な手段で情報を閲覧することができる。SOX法などで情報の共有や所在の明確化が求められる際にも、ブログシステムを活用することによって情報が集約できれば、より簡単に実現できるだろう。

参考情報

開発元:株式会社エコス
電話:03-6415-4111/FAX:03-6415-4112
製品サイト:http://m3blog.jp/

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