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[市場動向]

コクヨS&Tとウイングアーク、情報トレーサビリティ分野で協業

2008年10月7日(火)IT Leaders編集部

コクヨグループのコクヨS&Tと、ソフトウェア開発のウイングアーク テクノロジーズは2008年10月6日、コクヨS&Tの情報トレーサビリティサービス「@Tovas」と、ウイングアーク テクノロジーズの帳票基盤ソリューション「Super Visual Formade」の製品連携について発表した。

 情報トレーサビリティサービスは、企業から外部に発信される文書など情報の送受信について、「いつ、誰が、何を、誰に、どのように送信し・先方は受信したかどうか」といった流通情報(情報トレーサビリティ)を、「第三者証明が可能な状態で」記録・管理する機能を提供するサービス。

 コクヨS&Tの「@Tovas」(あっととばす)では、インターネット経由で利用できるASP・SaaS型のサービスとして提供され、基幹システムや業務アプリケーション、電子メールといった日常の業務インフラと連携することで、内部統制で要求される「監査証跡」などの記録が可能となる。

 今回の製品連携により、「Super Visual Formade」(SVF)から出力される帳票ファイル(PDF形式)を、@Tovasサービスの情報トレーサビリティが確保された状態で配信し、記録や管理できるようになる。また、@Tovasでは、SVFで作成した帳票ファイルを1つのプラットフォームで「データ送信」および「FAX送信」の両方に送信できることから、以下のような業務環境の実現が期待できる。

  • 運用の一元管理:帳票データのデータ送信とFAX送信の一元化により、専用サーバーなど初期費用の低減と運用コストの削減を図る
  • 開発生産性の向上: SVFで帳票の短期開発を行うことで、紙を中心とした業務フローから電子を中心とした業務フローへスムーズに移行する
  • ドキュメントの到着確認:メール・FAXの両方のインフラを使いながら、確実にドキュメントの到達確認を行う

今回の製品連携において、ユーザーは以下のようなメリットを受けられるという。

  1. 導入時の開発工数の大幅削減:SVCから出力されたPDF帳票の配信は自動で処理されるため、配信にかける開発が不要となり、従来比で約半分(50%)程度の工数およびコストでの実装が可能となる(コクヨS&T従来システムとの比較)。また、システムの変更時には設定の変更のみで対応可能なため、追加のコストが不要なほか、システム障害発生時の問題の切り分けの容易さなどから、情報システム管理者の運用負荷も削減される。
  2. 環境負荷の低減:紙の帳票類を電子化することによって自社の帳票類のペーパーレス化だけでなく、取引先企業内におけるペーパーレス化も促進される。
  3. 内部統制の強化:従来型のメール添付配信などで課題となっていた「証跡記録」についても、@Tovasのリアルタイムトラッキング、受信状況記録の情報トレーサビリティ機能により、内部統制が強化される。ユーザーは「証跡記録の正しさ(非改ざん性)」について意識することなく、スムーズに紙から電子帳票へと移行でき、コンプライアンス上も堅実で安心できる運用の実現が可能となる。

 関連する各製品の価格は、以下のとおり。2008年度中に20社への導入を目標としている。

  • @Tovasシステム接続利用料:5万円/月から(税別)
  • e-SYOHSI Command Executor(連携製品・コベルコシステム社製):50万円から(1サーバー1CPU/税別)
  • SVFX-Designer:50万円から(1クライアント/税別)
  • SVF for PDF Windows版、Linux版:80万円から(1サーバー1CPU/税別)
  • SVF for PDF UNIX版:120万円から(1サーバー1CPU/税別)

製品の連携詳細について
http://www.wingarc.com/iwld/attovas/

コクヨS&T
http://www.kokuyo-st.co.jp/

ウイングアーク テクノロジーズ
http://www.wingarc.com/

関連キーワード

コクヨ / ウイングアーク1st / トレーサビリティ / 協業・提携 / コベルコシステム

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