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[新製品・サービス]

Webアプリケーション向けエディション追加 「LAMP」から「WISA」への置き換えを促す

2008年10月22日(水)

データベース管理システム Microsoft SQL Server 2008 / マイクロソフト マイクロソフトは2008年8月、データベース管理システムの新製品Microsoft SQL Server 2008を発表、出荷を開始した。操作履歴管理など企業のJ-SOX法対策を支援する新機能を搭載したほか、Webアプリケーション用途で低価格帯からの導入を可能とする新エディションを用意した。仮想化技術により、分散したデータベースを1台の物理サーバーに集約することも可能。大規模データを扱う事業者から、小規模なインターネットサービスプロバイダーまで幅広い企業への導入を見込む。

競合製品に対する特徴

コンプライアンス対策に役立つ各種機能を新たに追加した。アプリケーション側の変更なしに、データベース全体のデータを暗号化する新機能を実装。前バージョンであるSQL Server 2005では、暗号化のためにはアプリケーションの変更が必要だった。

組織全体に分散したSQL Serverを統一のセキュリティポリシーに基づいて管理する機能も追加。複数バージョンのSQL Serverが混在した環境であっても統一した設定で運用でき、整合性のあるデータ運用が可能となる。各ユーザー、管理者ごとのデータベースに対する操作履歴を記録する新機能は、どのサーバーやデータベースにアクセスしたか、どのような操作を行ったかなどを後から追跡でき、情報漏洩などの問題が発生した際に対処しやすくする。

ビジネスインテリジェンス機能も充実させた。大規模データウェアハウスの運用管理を効率化するために、データベース全体のサイズを縮小してストレージコストを削減する「データ圧縮機能」、運用データを圧縮しながら高速にバックアップする「バックアップ圧縮機能」を搭載した。多次元分析やデータマイニング用分析エンジンのパフォーマンスやスケーラビリティも向上。さらにMicrosoft Officeと同様のインタフェースや操作感でレポートを作成できる「Report Builder」も用意。地球上の緯度、経度情報といった空間データも新たにサポートし、Microsoft Virtual Earthと連携したレポートも作成できる。例えば地域ごとの売り上げを表示するなどの利用方法を想定している。

Windows Server 2008が標準搭載する仮想化機能Hyper-Vなど、仮想環境でも動作するようにし、仮想化によるサーバー統合を後押しする。最上位エディションであるEnterpriseの場合、物理環境のライセンスだけで、仮想環境においても追加ライセンスなしで無制限にSQL Serverのインストールおよびインスタンスの実行が可能となる。

想定ユーザー

様々な企業の業務規模に応じて数種類のエディションを用意する。大手企業の基幹業務システムなど大規模なミッションクリティカル・システム向けのEnterpriseや、中規模システム向けのStandard、学習用途向けのExpress(無償)などを揃えた(詳細は表1参照)。

表1 エディション別機能

販売戦略

新たにラインナップに追加したWebエディションは、社外向けWebアプリケーションを運用するインターネットサービスプロバイダー向けで、マイクロソフトが推奨するソフトウェア+サービス戦略に基づくエディションとなる。Webアプリケーション環境としてはLAMP(OSのLinux、WebサーバーのApache、RDBMSのMySQL、スクリプト言語のPHPの組み合わせ)がよく用いられているが、これらを「WISP(Windows、IIS、SQL Server、PHP)、またはWISA(Aは、ASP.NET)に移行させたい」(マイクロソフト執行役常務 佐分利 ユージン氏)考えだ(図1)。

図1 LAMPから「WISP」、「WISA」への置き換えを狙う

CSK Winテクノロジ(東京都新宿区)執行役員CTOの熊澤幸生氏を技術顧問として招請した。熊澤氏はパートナーへのトレーニングや商談支援活動を担当する。

稼働環境

OSはWindows Server 2008のDatacenter、Enterprise、Standardエディションのほか、Windows Server 2003 Datacenter、Enterprise、StanderdエディションのService Pack 2(SP2)以降、またWindows Vistaの各エディション、Windows XP ProfessionalのSP2以降のバージョンでも動作する。

最小動作環境は、CPUは32ビット版x86が1GHz以上(推奨2GHz以上)、64ビット版x64が1.4GHz以上(同2GHz以上)、IA64が1GHz以上。メモリーは512MB以上(同2GB以上)。

価格体系

Webを除く既存のエディションの価格はSQL Server 2005のまま据え置いた(詳細は表2を参照)。Webエディションはまずサービスプロバイダ向けのライセンスから提供し、ボリュームライセンスはプロセッサーライセンスのみで2008年10月1日からの販売となる。

表2 SQL Server 2008各製品の参考価格
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