みずほ情報総研とSAPジャパンは2008年11月18日、みずほ銀行の本部・全拠点を通じた資産・予算の管理システムを、SAPの基幹業務ソフトウェア「SAP ERP」を利用して再構築し、同年4月から本格稼働を開始したことを発表した。
みずほフィナンシャルグループのIT戦略会社であるみずほ情報総研は再構築にあたり、銀行経理業務に特化した業界初のテンプレートである「金融業向け会計テンプレート for SAP ERP」を活用し、業務プロセスのシステム構築を行った。同社は今後、本システムの構築で得たノウハウを元に、SAP ERPを使った資産・予算管理システムを、他の金融機関や他業種企業に向けて展開していくという。
みずほ銀行では、2002年からSAP R/3を採用し固定資産管理システムを導入、翌年には単体決算システムを導入し、2007年のSAP ERP 6.0へのアップグレードを機に、資産・予算管理システムの導入を実施した。これにより同行は、全国約500カ所に上る拠点の物件費、動不動産・ソフトウェア資産とその予算や支払などの情報を、共通システムで一括管理することを可能とした。
同行は本システム導入により、固定資産管理業務の効率化、支払、経費管理業務の正確性向上、予算管理業務の精緻化などを実現、またグループ内企業における共用化も図り、決算・財務報告プロセスでの内部統制の強化も目指す。
みずほ情報総研
http://www.mizuho-ir.co.jp/
SAPジャパン
http://www.sap.com/japan
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