[要求仕様の美学]

第2回 要求仕様書の用途を知り必要事項をもれなく記載する

2008年11月20日(木)

システム化の方向性を示す要求仕様書には目的や背景、必要な業務内容といった全体像を記載する。 それだけでは十分ではない。要求仕様書をシステム化の様々な局面で役立てるには、見積もりギャップや開発・運用リスクについても明記する必要がある。

前回は、要求仕様書の作成を容易にするシステム化企画について述べた。今回は、要求仕様書に記載すべき項目を考えていく。

要求仕様書は、RFP(Request for Proposal=提案依頼書)の主要な一部分となる(図1)。このため、システム化企画書をまとめてから要求仕様書を作成するという手順は、発注のための一連の作業として欠かしてはならないものとなる。

図1 要求仕様とRFP

要求仕様書の主な用途は大きく3つある(図2)。第1に、システム化の当事者が自らの役割を遂行する際の判断材料になる。第2に、要求仕様書は取得者と供給者の間で合意し、開発委託契約を結ぶために必要になる。第3に、要求仕様書は利用者のニーズを供給者に知らせる媒体になる。

図2 要求仕様書の主な用途

当事者の役割から見た要求仕様の必須項目

さて、こうした3つの用途を持つ要求仕様書には、どのようなことを記載すべきなのだろうか。まずはそれを、システム化における判断材料という観点から考察する。それには、システム化にかかわる当事者の役割を洗い出すことが有効だ(図3)。

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