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[技術解説]

PART2 マスターデータをどう捉えるべきか

2008年11月27日(木)

マスターデータとはそもそも何なのか?マスターデータの種類を明らかにするともに、典型的なマスターデータに関して、その特徴と概念データモデリングの重要性、設計ポイントを解説する。(本誌)

マスターデータ統合の目的は、複数の業務をまたがる広い視野で、管理対象に関する統一的な視点を提供することである。ここで言う広い視野とは、たとえば1つの企業全体あるいはグループ企業全体を指す。また、管理対象とはビジネス世界を構成する物事(「もの」と「こと」)であり、データとして捉える対象を意味する。

具体的な例を使って説明しよう。

図1は、通信業界における窓口業務担当者が見る画面イメージである。左上は、窓口を訪れた顧客が関係する契約情報を表示している。同様に、左下は請求情報、右上はコールセンターの応対履歴、右下はその契約が関係する通信設備の障害状況である。一般にこれらの情報は、通信契約管理システム、請求管理システム、コールセンター管理システム、設備状況監視システムなどに散在しているため、1つの画面に集約することが難しい。なぜならば、各業務システムは、顧客に対するデータとしての捉え方(意味的な粒度)や表現形式(コード体系)が異なっているためである。

このように複数の業務システムをまたがって顧客といった同一管理対象に関する情報をまとめるためには、各業務システムで扱うマスターデータ(顧客マスター)を標準化し統制する必要がある。多くの場合、これらのマスターデータを統制するためには、各業務システムから独立したマスターデータ管理システムを構築することになる。マスターデータの統合は、すでに存在する複数のテーブル・ファイルを1つに合体する抜本統合(既存のものは廃棄)と、論理的に統合する擬似統合(既存のものが残る)の2種類があるが、ここでは詳しく触れない。

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