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日本ユニシス、4次元分析機能を有する「明細管理&履歴管理型・次世代ALM」を販売

2008年12月19日(金)IT Leaders編集部

日本ユニシスは2008年12月18日、大手地域金融機関から中堅金融機関向けに、従来の科目集約型ALMに替わる「明細管理&履歴管理型・4次元ALM」として「ValueStage -NE/ALM」を同日より販売開始すると発表した。

ALMとは、資産負債管理(Asset liability Management)のことで、資産(Asset)と負債(Liability)を管理する手法を示す。

金融機関では、長引く不況によって経営基盤そのものが揺らいでいるなかで、世界同時多発不況という未曾有な経済環境悪化に伴い、自身の生き残りのためにも今まで以上に経営状況の「見える化」が必要になっている。そのためのツールとしてこれまでも金融機関では、「金利リスク管理」、「流動性リスク管理」を目的にALMの導入を進めているが、従来の一般的なALMシステムでは、(1)個別取引のキャッシュフローを保持していない(明細管理不可)、(2)基準日でデータを上書きするため過去データを参照できない(履歴管理不可)、(3)勘定科目レベルでのリスク分析しかできない(多次元分析不可)などの制約があった。

また、今後の金融機関には経営の健全化に向け、(1)預貸系のALM分析の強化、(2)収益実績把握管理の強化、(3)時価開示のための基礎データの蓄積が求めらる。

同社は、これらの要求を同時に満たすシステムを実現するためにALMシステム開発で長年培った技術やノウハウを結集し、さらに最新のIT技術をも取り入れた「明細管理&履歴管理型・次世代ALM ValueStage -NE/ALM」を開発した。

「ValueStage -NE/ALM」は、(1)明細管理型、(2)履歴管理型であり、4次元分析機能を持ったALMとして、おもな特徴は以下のとおり。

1. 明細管理型ALMとして、様々な分析軸でリスク分析の実施が可能

システムの保持する取引明細別のキャッシュフロー/ラダー情報からALM分析ができる。既定の勘定科目だけではなく、さまざまな分析軸でのリスク分析を可能とする。また、取引明細のキャッシュフロー/ラダー情報を個々に参照できるため、今後予定される時価開示で必要な個別取引のキャッシュフローの元情報としての利用も可能。

 2. 履歴管理型ALMとして、過去実績との比較が容易

基準日時点の分析情報だけではなく、過去基準日の分析情報を一定期間保存し照会できる。取引明細も履歴管理の対象であるため、過去時点の明細別キャッシュフロー/ラダー情報を個々に参照することも可能。さらに、過去基準日時点の再シミュレーションが実施できるようになり、前月/前年同月などとの比較分析や、過去立案の資金計画の妥当性・実現情況の再検証がシステム上で容易になる。「ValueStage -NE/ALM」では、従来のALMでは困難であった科目体系の変更前後の過去実績との比較も、シームレスに行える。

これらの実現によって、科目と金利/金額という2次元の分析にとどまらず、明細管理型による奥行きの広がった分析、履歴管理型による時間軸の加わった過去基準日との相対的な分析という4次元での分析が可能となったという。

2011年の時価開示対応以降において、ALMシステムのユーザーがリスク管理部門だけではなく、主計部門や業務推進部門にも拡大されることが予想される。同社は、このために最新のIT技術を取り入れセキュリティ管理機能も強化するという。

ValueStage -NE/ALMのパッケージ販売価格は、31,500,000円~(税込み)で、今後5年間で30システム、900,000,000円の売り上げを目指すという。

日本ユニシス
http://www.unisys.co.jp/

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