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レッドハット、Linux OSの最新版「Red Hat Enterprise Linux 5.3」の提供を開始

2009年1月22日(木)IT Leaders編集部

レッドハット2009年は1月21日、企業向けLinux OSの最新版「Red Hat Enterprise Linux 5.3」の提供開始を発表した。インテルのNehalemプロセッサをサポート、スケーラビリティを向上させた仮想化機能、OpenJDKなどの最新機能のほか、150以上の追加・修正を行っている。ライセンスは無償。同社は、テクニカルサポート、製品アップグレード、修正プログラムの提供を含む「サブスクリプション」モデルとして提供する。また、既存顧客はハードウェアとアプリケーションの互換性を維持したまま無償でアップグレードできる。

「Red Hat Enterprise Linux 5.3」の主な新機能は以下のとおり。

仮想化機能のスケーラビリティの大幅な向上
x86-64アーキテクチャの仮想化機能を、32仮想CPU、最大80GBのメモリサポートまで向上。また、物理サーバのスケーラビリティも最大126CPU、1TBのメモリをサポートできる。ページテーブルの仮想化によって発生するオーバーヘッドを縮小する「Extended Page Tables」(EPT)やHugepageメモリなどの新機能により、仮想サーバのパフォーマンスを大幅に向上。さらに、多くのI/Oデバイスを仮想サーバに割り当てることができるため、厳しいI/O要求のアプリケーションの仮想化を可能にした。

 Intel Core i7のサポートによるパフォーマンス向上
インテルの最新プロセッサ「Intel Core i7 (Nehalem)」をサポートし、ハイパースレッディング・テクノロジーや電源管理の機能に対応した。これにより、同社内部テストでは、商用アプリケーションの性能が従来プロセッサ比で170%、演算指向の技術計算の性能が従来プロセッサ比で350%を達成している。

フルオープンソースのエンタープライズJava実行環境
フルオープンソースのJava SE 6環境「OpenJDK」を統合して同社が直接サポート。OpenJDKは、サン・マイクロシステムズのJDKと同じコードベースとしており、Java SE 6 TCKによるテストを通過しているため、Java SE 6および以前のバージョンのJavaで開発されたアプリケーションの実行が可能。これにより、Red Hat Enterprise Linux 5.3とJBossの組み合わせは、業界初のフルオープンソースのエンタープライズJava実行環境を実現している。

上記の新機能以外にも、カーネルやデバイスドライバ、デスクトップのネットワーク機能やGFS2ファイルシステムなど、同梱のオープンソースソフトウェアへのアップデートを含む150以上の追加・修正が行なわれている。

年額のサブスクリプション価格(税込み)は次のとおり。
「Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform」(CPUソケット数 / 仮想化ゲスト無制限)は、1台あたり20万4750円~。
「Red Hat Enterprise Linux 5」(2CPUソケット/4仮想化ゲストまで)は、1台あたり10万1640円~。
「Red Hat Enterprise Linux 5 Desktop」(2CPUソケットまで)は、25台あたり28万8750円~。
サブスクリプションを購入済みの場合は無償アップグレード。

レッドハット
http://www.jp.redhat.com/

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