[事例ニュース]

NTTコムウェア、RFIDによるオフィス入退室管理システムを全社規模で導入開始

2009年1月30日(金)IT Leaders編集部

エヌ・ティ・ティ・コムウェア(NTTコムウェア)は2009年1月29日、RFID(ICタグ)を利用した入退室管理システムの全社展開を決定したことを発表した。オフィスの入退室における利便性向上とセキュリティを強化し、入退室管理業務の省力化を図るのが目的。首都圏2拠点において社員、パートナー、来訪者など3000ユーザーから導入を開始し、最終的に2010年度にはグループ会社を含む全国22拠点3万ユーザーに展開する予定としている。

NTTコムウェアでは従来、社員証などでビルやオフィスの入退室管理を行ってきた。しかし、昨今のセキュリティ強化の流れの中で「高精度な入退室記録を残しより厳密に管理したい」、あるいは「混雑時などにもスムーズな入退室を行いたい」「各拠点で個別に運用されているカード認証、生体認証などの複数の認証装置を統一して、管理の効率化を図りたい」などの要望が挙がっていた。

こうした経緯から、入室資格を一元管理し、スムーズでより精度の高い入退室記録を残すことを目的に、RFID入退室管理システムの全社導入が決定されたという。

今回のRFID入退室管理システムでは、「セミアクティブタグ」が採用されている。セミアクティブタグとは、トリガーエリアに入った際に電波を発信しタグIDとエリアIDを認識できる仕組みのRFIDタグ。利用イメージとしては、入館証などのRFIDタグを携帯したユーザーが出入口などのトリガーエリアに入ると、受信機がタグを自動検知する。

電池を内蔵し自ら発信する「アクティブタグ」と比べ電池消耗を抑えることが可能で、マラソンや自転車競技などのタイム計測、工場や病院の入退室管理などでも使われている。

発表による、同システムの特徴は以下のとおり。

  1. セミアクティブタグによるハンズフリー認証と入退室記録の自動収集:カードをかざす必要のないハンズフリー認証でドアの開錠を行い、混雑時でもスムーズな入退室を可能にした。また、入退室の移動方向のチェックも同時に行うことで、入室資格のある人に連なって入室資格のない人が入退室を行う、いわゆる「共連れ」や、「すれ違い」を含めた精度の高い入退室記録の自動収集が可能(2008年3月 同社内の実証実験値で読み取り精度99.7%)。
  2. 複数拠点の入退室もセンターで集中管理:遠隔地など複数拠点にまたがる入退室管理においても、カード発行や入室資格、入退室履歴を一元管理することで、少人数による集中管理が可能となる。今後、所属情報と連携した入室資格メンテナンスや、各種申請・承認証跡のペーパーレス化など、バックヤード業務のさらなる省力化を図っていくとのこと。
  3. RFIDシステム開発のノウハウを入退室管理システムに適用:これまで同社が行ってきたRFIDミドルウェア開発やソリューション開発で培われた技術力とノウハウを適用し、RFIDによる大量データのフィルタリング、効率的な履歴データの管理、複数拠点に配置された設備の集中監視などが可能になった。
  4. ネットワーク障害時への備え:センターサーバーとのネットワーク障害時でも、拠点側での入退室認証は可能で、通信復旧後に未送信の入退室記録をセンターサーバーに自動送信することで記録の欠落を防止できる。
  5. 他の機器との連携で高セキュリティ区画にも対応:生体認証や、通過した人数のカウントが可能な機器と連携してダブルチェックを行うことで、よりセキュアな認証を実現できる。

同社では今後、同システムと動線管理や勤務管理、福利厚生サービスなどを組み合わせたトータルソリューションサービスの提供を目指すとしている。

NTTコムウェア
http://www.nttcom.co.jp/

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