[モチベーションを科学する]

第4回 安易に解を与えず“憧れの人”を持たせる

2009年2月2日(月)

成長欲求は伝染性 「成長したい」という気持ちは、ITエンジニアの仕事へのモチベーションをぐんと高める。ただし、周囲の環境によってはそうした成長への欲求は眠ったままになってしまうことがある。マネジャーやリーダーは、目標管理や辛抱強い問いかけを通して、部下の成長欲求のスイッチをONにしたい。

「今のような厳しい経済情勢でもモチベーションを高く保っている組織には、どのような特徴があるのでしょうか」。先日、ある講演の際に参加者からこんな質問を投げかけられた。私は間髪入れず、「成長欲求の旺盛な人が多い組織です」と答えた。成長欲求とは、なんとも抽象的な言葉である。今回は、この成長欲求について考えてみたい。

メンバーが成長したくなるとき

ここで言う成長欲求とは、読んで字のごとく「仕事を通じて自分の意識や行動、スキルを高めたい」という気持ちのことである。成長欲求が強い部下は、仕事に対するやる気が高いだけでなく、逆境にもめげない。次から次へと迫り来る環境変化を楽しく感じられるようになるからだ。「この環境変化は自分が成長するチャンスだ」とポジティブに考え、難局を乗り越えようとするのである。

例えば、システムにトラブルが発生してユーザーに呼び出されたときをイメージしてほしい。そんなとき、成長欲求が強い部下は「ここはしっかりと使用状況を確認して、今できる最善を尽くそう」「これを俊敏に解決することでユーザーとの関係を強固にできる」などとポジティブに考え、前向きに行動できる。その結果、高い成果を上げやすい。

人は誰しも、成長欲求を持っている。だが残念なことに、働いている環境によってはそのスイッチがオフになっていることがある。もちろん、中にはどんな環境にあってもむらむらと成長欲求を抱いて確実に成長している人はいる。だが多くの場合、成長欲求のスイッチが入るのは外的な刺激を受けたときだ。チームを率いるマネジャーやリーダーは、どうすれば部下の成長欲求を刺激できるかを考える必要がある。

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