[技術解説]

Part2 導入の心得

2009年2月3日(火)

投資を無駄にしない3カ条「見た目」に心奪われることなかれ 運転席のメーターさながらに経営指標を指し示すダッシュボード。見た目は艶やかだが、BIツール自体は企業を自動操縦してくれるようなものではない。何を見て何をしたいのか。このシナリオがなおざりになっていては実益はない。長年にわたってBI導入を支援してきた立場から、成功の心得を示そう。

Point 1 どうなりたいか」が起点だ

BIの提案活動をしていると、時折「ダッシュボード」に猛烈な関心を寄せる管理職に出くわす(本誌注:ダッシュボードは「マネジメント・コックピット」と呼ぶこともある。ビジュアルな表示画面のこと)。「いいね、これ。うちもこういうのがほしいんだよ」といった具合だ。受注できるのはありがたいが、実際にシステムを納める立場からすると要注意の案件。便利なイメージばかりが先行し、BIを使うことで“自社はどうなりたいのか”が明確でないケースが多く、プロジェクトが難航する可能性が高い。

ダッシュボードはあくまで集計や分析の結果を表示する窓だ。重要なのは「見たいデータの種類と粒度」「見るタイミングや頻度」「誰が使うか」「どう見せるか」「求めるレスポンス」を明確に定めること。これらはすべて「自社がどうありたいか」という目的と密接にリンクしていなければならない。

できれば経営者を巻き込んでトップダウンで進めたい。現場主導のボトムアップで要件を集約すると、部分最適に陥りがちだ。まずは幹となる枠組みを定めることが、BI導入を成功させるための近道となる。

Point 2 実データでプロトタイプを

軸足が定まった後は、プロトタイピングのアプローチで完成形に近づけていくのが賢明だ。できれば、自社の実際のデータを使うとよい。内部統制などの面から、実データを社外の業者に丸渡しできないといった制約のある企業もあるだろうが、限りなく実情に近いデータの方がリアリティをもって判断できる。

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