[木内里美の是正勧告]

vol.6 不況期のIT投資はまず「ムダ取り」から

2009年3月6日(金)

今年の話題は、「金融危機」から始まった。金融危機の嵐は世界を駆け巡り、実体経済に影響を与え、日本の平均株価を40%以上も下落させた。3月期決算の会社は相次いで決算の下方修正を余儀なくされている。

少し冷静になって考えれば、日本の競争力はなんら衰えていない。対米ドル円レートは1995年の過去最高値(79円75銭)に近づいている。相対的に日本が強くなっているわけだ。しかし外需減退の影響をまともに受けた日本経済は、驚くほど急収縮している。需給調整を急ぐのは企業のリスク管理として当然だが、金融危機の不安が雇用不安につながり消費性向が下がるという、過剰な心理的委縮スパイラルに落ち込んでいるように見える。

「コスト削減」ではなく「ムダ取り」を!

企業内のムードはどうだろう?景気の底が見えない中で、明るい話題は何もない。自社の株価下落に嘆息し、社内では予算未達や経営計画の見直し、投資抑制、人件費削減、経費削減といった負の言葉だけが飛び交う。空気は重い。こんな状況のときのIT投資は、どうすればよいのか?

社会や環境の大きな変化点は、やれなかったことをやるチャンスになる。危機感がなければ改革活動は起動しない。追い詰められなければリスクにチャレンジしない。IT投資も同じで、新たなやり方にチャレンジできるはずである。

それはコスト削減だ。「何だ、やっぱり削減か」と暗くなることはない。削減の中に、ムダを取ることがある。無くなっても痛みはないが、余裕があると放置しがちなのがムダの特性だ。そこで10のムダを取って5を新規投資に向ければよい。それで5のコスト削減ができる。「10のムダをとって新規投資はするな」という無能な経営者はいないはずだ。

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