[市場動向]

Part1 SaaSは一過性のブームに非ず ベンダーは利用モデルに舵切る

2009年3月9日(月)

新市場巡る主要ベンダーの動き SaaSの利用によってユーザー企業は開発・運用業務から解放され、コストを圧縮できる。 一方、これまでソフトやハードの販売や受託開発を収益源にしてきたITベンダーにとって、SaaSは大きな脅威になり得る。 「所有から利用へ」という流れが加速する中、新市場に生き残りをかけるITベンダーの動向をまとめる。

SaaSが2009年、本格的な活用フェーズに向けて飛び立とうとしている(図1-1)。すでに、日本郵政公社や損保ジャパン、イオン銀行といった大手先進企業が米セールスフォース・ドットコムのSalesforce CRMを採用。顧客管理や営業支援業務に活用している。こうした企業に共通するSaaS導入の狙いは、開発コストや運用業務の大幅削減だ。加えて、導入までの期間が短いことも経営のスピードアップを目指す各社のニーズにマッチした。

図1-1
図1-1 先行するセールスフォース・ドットコムなどを追撃すべく、SaaSに本腰を入れ始めた国内ITベンダー。2009年、「所有から利用へ」の流れは一気に加速する(図をクリックでPDFをダウンロード)

一方で、中小・中堅企業にもSaaSは徐々に浸透しつつある。民間調査会社ノークリサーチの岩上由高シニアアナリストによると、「IT専任要員の少ない中小・中堅企業の間で、クライアントPC管理やバックアップなど、自社で実施するには難易度が高い業務にSaaSを利用するケースが増えている」という。同社はこうした状況を踏まえたうえで、SaaSの市場規模は2012年に7746億円に達すると見ている。

国内のSaaS需要を掘り起こした先駆者は、米国発のセールスフォース・ドットコムだ。同社は2000年に日本市場に上陸して以来、オンデマンド型CRMスイートである「Salesforce CRM」を擁してSaaS市場をけん引してきた。

これに、同じく米国から進出したネットスイートが続く。オンデマンドERPスイートをひっさげて日本市場に参入した同社はさらに2008年12月、日本の会計基準や税制に対応した「NetSuite-Release J」を発表。日本市場にさらなる攻勢をかけつつある。

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