[市場動向]

Part5 「SaaSエコシステム」形成に向け、商機見出す関連ビジネスが花盛り

2009年3月19日(木)

米国SaaS最新動向 米SaaSベンダーの多くはスタートアップの時期を過ぎ、既にビジネスを軌道に乗せ始めている。 この市場の成長性に目を付け、様々なSaaSイネーブラー(実現支援者)が台頭し始めた。 パート5では、そうしたベンダーの最近の動きをとらえるとともに、今後の方向性に言及する。

SaaSの分野で先行する米国、とりわけシリコンバレーでは、ここ数年でSaaSベンダーが急増し、にぎわいを見せている。シリコンバレーを拠点にITビジネスのコンサルティングなどを手がけてきた筆者の知見から、最新動向をまとめてみよう。

まずは1つのユーザー事例を紹介したい。シリコンバレーに本拠を置くソフトウェア会社のI社(従業員350人)は2007年、今後の情報システムにオープンソースとSaaSだけを使うという戦略を打ち立てて耳目を集めた。それ以降、順次SaaSを採用し、現在は同社の業務の95%をSaaSで処理している。

具体的なSaaSベンダー名を挙げるなら、経理はADP、ERP(統合業務管理)はIntacct、CRM(顧客関係管理)はSalesforce.com、営業担当者のインセンティブ管理にはXactlyといった具合だ。さらに、これら複数のSaaSは、BoomiのOn Demand という、これまたSaaSを使って連携させている。今後は、PSA(プロフェッショナル・サービス・オートメーション)やマーケティングについてもSaaSを利用する計画だ。

市場の成長性に目を付け様々なプレーヤーが台頭

こうした企業が登場し始めたのは、本格的に使えるSaaSのバリエーションが充実してきたからに他ならない。事実、米国市場には、経理・給与処理やERP、人事管理といった基幹業務システムの他、CRMやBI(ビジネスインテリジェンス)、コラボレーション、さらにはサーバーやネットワークの性能測定・分析、セキュリティなど多種多様なSaaSが既に投入されている。

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