JFEシステムズは2009年4月23日、SAP ERPユーザー向けに、SAP BusinessObjects製品をベースにした経営分析支援BI/DWH(ビジネスインテリジェンス/データウェアハウス)システムの「KPIMart(ケイピーアイマート)」を開発、2009年5月より販売開始すると発表した。SAP BusinessObjects製品を含む最小構成での価格は、1,500万円(税別)から。
同社によれば「経営の見える化」には、“企業に蓄積されたデータを集約・整理・分析し、経営上の意思決定に役立てる手法”であるBI(ビジネスインテリジェンス)の活用が有効とされているが、そのためのData Martやレポートを構築するには、専門的なノウハウと多大な構築コストを要するという課題があった。
同社は、これまでSAP社のBI製品である「SAP BusinessObjects」を使ってさまざまなSAP ERP連携システムを構築してきたが、「KPIMart」はそれらの実績を元に開発された経営分析支援BI/DWH製品で、SAPデータ抽出、テーマ別Data Mart作成、経営ダッシュボード、BIレポート作成までの基本機能をパッケージ化し、最短3カ月で顧客が利用できるようにしたもの。
同製品の特徴は以下のとおり。
1. めまぐるしく変化する実績と見込みに即時対応
一般的にニーズの高い「会計」「販売」「利益・原価」「購買・在庫」「生産管理」の5種類のData Martおよび20種類のBIレポートで分析環境を提供。従来の予実管理だけではなく、フォーキャストデータとも連携したレポートも提供する。
2. SAPと周辺システムとのデータを統合
SAP ERPをベースとした全社統合情報基盤を提供。SAP ERPからのデータ抽出処理については、約200種類の処理が実装されている。
3. クイック&スモールスタートで、効果を確かめながら拡張できる
標準3カ月で構築可能。顧客自身でレポート拡張できるよう、スキルトランスファーのための教育メニューも用意している。
同社では、2009年度の売上目標を1億2000万円としている。
「KPIMart」
http://www.jfe-systems.com/products/businessobjects/kpimart/kpimart.html
JFEシステムズ
http://www.jfe-systems.com/
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