東京エレクトロン デバイスは2009年4月16日、アプリケーション、サーバー、ストレージの性能を管理するソフト「BalancePoint」を発表した。仮想化環境でのアプリケーションの動作状況を監視し、性能低下を早期に検出したり、障害発生を事前に予測したりできる。
物理サーバーの場合、1台のサーバーリソースを1つのOSが占有していたが、仮想化技術の進歩で、1台の物理サーバー上に複数の仮想OSを起動させるケースが増えた。こうした環境では、ハイパーバイザーの介在や他の仮想サーバーの影響により、アプリケーションが思い通りの性能を発揮できないことがある。
そこでBalancePointでは、動作しているアプリケーションのレスポンスタイム(応答時間)と、処理能力を表すスループット性能を監視して、動作状態を解析できるようにした。アプリケーションの稼働に最適となるパフォーマンスを具体的な数値で示し、リソースの割り当てが最適であるかを確認で きる。
具体的には、サーバー、アプリケーション、ストレージの接続状態をトポロジーマップとして表示する。仮想サーバー上のアプリケーションがどのストレージ内にあるデータを利用しているのか、トラフィックの状態が正常であるかなどを確認可能。負荷が大きい部分のアイコンは赤くなり、クリックするとそのデバイスの詳細を表示できる。ストレージならば、どのサーバーがどの程度負荷をかけているのかをグラフから読み取れ、大きな負荷をかけているサーバーの割り当てを回避することで、性能の低下を解消できる。
価格(税別)は225万円から(ストレージの使用容量が5TBの場合)。
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