[要求仕様の美学]

現実解に固執せず自由に発想し独創性の高い解決策を生み出す(第9回)

2009年6月4日(木)

要求定義を正しく実施するには、業務上の問題を感知するだけでなく、その解決策を生み出せなければならない。今回は、解決策の創出に不可欠である「発想力」を解説する。

前回までで、要求仕様を作成する前提となっている問題についてそれを分析する手法について解説した。これにより、問題を明確にする手法や考え方のヒントが得られた。しかし、システム開発における要求定義ではさらに、分析によって明らかになった問題を解決に導く「解決策」が必要になる。この解決策は、有効かつ実現可能でなければならない。そうした解決策を求めるために欠くことができない能力の1つが「発想力」である。

今回は、発想力の原点となる創造的思考について考察したうえで、問題解決策の導出に至るまでのプロセスについて述べる。

発想力とは何か

日々の仕事の中で「発想力が欠けている」と感じたり、上司や先輩から「発想力が足りない」と叱責されたりした経験をお持ちではないだろうか。日常生活でも仕事でも、この「発想力」という言葉は意外によく使われる。しかし、この発想力という言葉の意味は人によってまちまちだ。「思いつく力」という意味で使う人もいれば、「想像力」に近い言葉として認識する人もいる。

そこでまずは、要求定義における「発想力」とは何を指すかを最初に共有しておきたい。「発想する」とはどんな意味を持つのだろうか。小学館の大辞泉を引くと、まず「物事を考え出すこと。新しい考えや思いつきを得ること。また、その方法や、内容」とある。さらに、「あることを思いつくこと。また、その思いついた考え。思いつき。考えを展開させたり、まとめたりして形をとらせること」という意味もあるという。

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