[イベントレポート]

自らITを活用 独自の道を切り開く中小企業

2009年6月24日(水)

ITで経営を改革/高度化するのは、人材や資金力に勝る大企業の専売特許ではない。ピリリと辛い山椒の小粒に似て、むしろ中小零細企業の方が、安く、使い勝手の良くなったITを活用している面がある。今回は福岡に本拠を置くクリーニング店と、金沢市にある自動車部品のリサイクル企業の取り組みを紹介する。

坂田知裕氏 写真1 トゥトゥモロウの坂田知裕氏

前号の本欄で説明したCIO百人委員会の発足と相前後して、日本情報システム・ユーザー協会(JUAS)がCIO人材の養成を目指す「イノベーション経営カレッジ」の開講を発表。3月末には中小企業のIT経営を支援する「J−SaaS」がスタートした。いずれも経産省が陽に陰に主導、支援している。これらの動きの背景には、企業や自治体の“点”にとどまっていたIT改革の手法を横断的に広げる狙いがある。

同省が描くのは、グローバル規模の大企業と中央省庁が方向性を示し、大手・中堅企業と都道府県・政令指定都市は自力で、中小企業と小規模自治体には指導と支援で、といった構図だ。ところがどっこい、中小企業はピリリと辛い山椒の小粒に似て、IT改革の恰好のモデルである。改革しなければ生き残れないという必死さもある。

“IT出遅れ”は本当か

全国に存在する事業組織は、個人商店や休眠会社まで含めて470万事業所(中小企業庁『中小企業白書』)、会社組織は163万社(総務省『事業所・企業統計』)で、そのうち157万社(97.2%)が資本金1億円以下の中小・零細企業だという。IT、CIOといった話題で取り上げられることが多い大手・中堅企業は、全体の3%に過ぎない。

大多数を占める中小・零細企業のIT利活用のイメージは、おおむね次のようなものだろう。

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