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クラウド化する世界 他2冊(東京工業高等専門学校 舘泉雄治)

2009年6月26日(金)

学生には技術の変遷、流れを伝えたい。常々そう考えています。その意味で、「クラウド化する世界」は大いに参考になります。同書は情報技術のユーティリティ化を、自家発電から発電所による電力供給に至る電力業界の歴史に重ね合わせて論じています。なるほど、こんなふうに説明すれば分かりやすいですよね。

クラウド化する世界 クラウド化する世界
ニコラス・G・カー 著、 村上彩 訳
ISBN:978-4798116211
翔泳社
2100円

クラウドと言えば、グーグル。実は、グーグルには数年前から注目していて、関連書籍を何冊も読みました。そのなかでは、2007年に放映されたテレビ番組を書籍化した「NHKスペシャル グーグル革命の衝撃」がよかった。米国のグーグル本社で長期取材を敢行し、快進撃の源泉や将来を探る内容です。それまで外部にあまり知られていなかったグーグル社内の様子が詳しく紹介されています。元々のテレビ番組を見た身としては映像のほうがインパクトがあったように感じますが、まあそれは仕方ないでしょう。テレビ放映を見逃した人は、ぜひ一読することをおすすめします。

本はオンライン書店で買うことがほとんどですね。授業の合間に研究室のパソコンでAmazonをのぞき、ピンと来た本があると即、購入ボタンをクリックします。ほぼ直感ですね。そういうわけで、研究室には毎日のようにAmazonから宅配便が届きます。それを、空き時間にちょこちょこ読むわけです。おもしろそうなところだけ“つまみ食い”する本も多いですよ。

このところ、「GPGPU」という技術に注目しています。GPGPUというのは「General Purpose GPU」の略。これまでグラフィックスやシミュレーションに使われてきたGPUを、汎用計算に応用する技術です。先日、そのGPUの概要や高速化テクニックなどをまとめた「GPU Gems 3」を読みましてね。さっそくGPUカード、1万数千円だったかな、それを買ってきて試してみました。そうしたら、いきなり128ギガFLOPSという処理速度をたたき出した。驚異的ですよ。一昔前のスパコンレベルです。

今、GPGPUを専攻科の学生の研究テーマにさせようと、用途を考えています。例えば、時間割の自動作成なんかどうでしょう。1年生から5年生まで、合計31クラス分の時間割を作る作業は複雑極まりないんです。同じ科目が続いてはいけないし、授業によっては教員が2人つくこともある。必修だけでなく選択科目もありますしね。以前、遺伝的アルゴリズムを使ったプログラムを試してみましたが、組み合わせの数が膨大すぎてうまくいきませんでした。GPGPUには期待しています。

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