ジュニパーネットワークスは2009年6月9日、同社のコアルーター「T1600」などに搭載可能な100ギガビットEthernet(100GE)対応PIC(インターフェイスカード)を業界で初めて発表した。
ジュニパーネットワークスは、同社のコアルーター「T1600」などに搭載可能な100ギガビットEthernet(100GE)対応PIC(インタフェースカード)を業界で初めて発表した
T1600は、同社のキャリア向けコアルーターの中でも最上位に位置する製品。同社によれば、今回発表の100GE PICを利用することで、T1600は長期的な投資保護と、大容量サービスからの収益向上に必要な拡張性と柔軟性を確保でき、リンクごとの容量が急増し続けるなか、サービスプロバイダーやデータセンター事業者は、ネットワークに必要なインタフェース数の削減、接続形態の簡素化、業務効率の改善といったことが可能になる。
100GE PICは、同社の以下の製品に搭載もしくは拡張できる。
- 「T1600」:2007年に発表、現在でも業界トップの大容量を持つシングル・シャーシ・コアルーター。100ギガビット/秒のスロットごと容量を持ち、エネルギー効率の高さが特徴。
- 「ジュニパー・コントロール・システム(JCS)1200」:高性能制御プレーン拡張プラットフォーム。転送と制御プレーンリソースの独立拡張、ハードウェアをベースとした「Tシリーズ」コアルーターの仮想化を可能にする。
- 「TXマトリクス・プラス」:複数のT1600を接続し、JCS1200と連携することで、拡張性と柔軟性の高いハードウェア・ベースの仮想ルーターを構築可能。
ジュニパーネットワークスは、拡張性が高く効率的なルーターとその仮想化、100GE PICの組み合せにより、LTE(ロングタームエボリューション)、SaaS、NaaS(ネットワークアズアサービス)などの次世代サービスを提供する顧客をサポート。有線/無線サービスプロバイダー、クラウド事業者、データセンター事業者は、100GE PICにより、リソース統合、効率向上、コスト削減などを実現できるとしている。同社は今後、世界220社以上の顧客に、「T1600」500台以上を含む5,000台以上の「Tシリーズ」出荷を目指す。
なお同社は、6月10日~12日に幕張メッセで開催中の「Interop Tokyo 2009」の同社ブース(5L27)で今回発表した100GE PICを展示。また、同製品は2009年末までに顧客のテストネットワークに展開される予定とのこと。
ジュニパーネットワークス
http://www.juniper.co.jp/
Juniper Networks / SaaS / Interop / スイッチ/ルーター
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