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日本IBMがDB2の新版を発表、Oracleからのアプリ移植を容易に

2009年7月2日(木)

リレーショナルデータベース管理システム 日本IBMは2009年5月21日、DBMS(データベース管理システム)の新版「DB2 9.7」を発表した。オラクル製のDBMSで動くアプリケーションをDB2に移植しやすくすると共に、データベースサーバーのリソース使用効率を高めるデータ圧縮機能も強化した。ランニングコストの安さを売り物に、オラクル製品からの乗り換え需要を喚起する考えだ。

機能強化のポイント

DB2 9.7の機能強化で特に目を引くのは、データベース処理に「PL/SQL」を使えるようにしたこと。PL/SQLは、オラクル製のDBMSへのデータ格納や検索、更新などの処理を記述するプログラミング言語である。DB2 9.7ではOracleを使って開発した既存のアプリケーションを改修することなく、DB2 9.7に移植できるようになった。

DB2 9.7ではデータ圧縮機能も強化した。具体的には、複数の階層にわたる検索用のインデックスを圧縮する。検索や書き込み処理の過程で一時的に作成する「テンポラリテーブル(一時テーブル)」を圧縮する機能も備える。これらの圧縮機能によって、使用するディスク領域を40%程度少なくできるケースもある。

保守性や操作性も高めた。保守性に関しては、データベースを止めずにスキーマを変更したり、新規作成したテーブルにデータを移行したりする機能を実装。操作性については、データ処理の高速化に用いるパーティションの再編成や、データのアーカイブを高速に実行できるようにした。

ランニングコスト

日本IBMは、DB2 9.7を使うことでDBMSのランニングコストも安価にできるという。ソフトウェアのライセンス料や年間の保守料金などを含むDB2のランニングコストは、5年間で合計813万9800円(最上位版を1プロセサで動作させた場合)。日本オラクルの「Oracle 11g Enterprise Edition」に比べて約半分にできると、日本IBMは試算している(表)。

表 日本IBMが試算したDB2とOracleのランニングコストの比較(2009年5月21日時点)
  DB2
Enterprise Server Edition
Oracle 11g
Enterprise Edition
基本ライセンス
(1プロセサ)
461万7000円 516万3000円
高可用オプション
(1プロセサ)
(ライセンスに含む) 63万400円
(Active Data Guard)
パーティショニング (ライセンスに含む) 125万円(Partitioning)
監理ツール (ライセンスに含む) 38万400円(Diagnostics Pack)
チューニングツール (ライセンスに含む) 38万400円(Tuning Pack)
初年度保守料 (ライセンスに含む) 171万6924円
ライセンス+1年目の保守料 461万7000円 952万1124円
2年目から5年目の保守料 88万700円/年 171万6924円/年
1プロセサで5年間運用した場合のコスト 813万9800円 1638万8820円

ラインナップと価格体系

データベースサーバーで使用するメモリー容量に応じて、3種類の製品ラインナップを用意した。価格は、使用するメモリーが4GBまでの「Express Edition」が61万8500円、16GBまでの「Workgroup Server Edition」が143万7000円、メモリー容量の上限を定めない「Enterprise Server Edition」が461万7000円。製品の出荷は2009年8月28日からだが、6月19日からダウンロード販売を開始した。

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