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永和システムマネジメント、TISの社内SNS「SKIP」のSaaS型サービスを導入

2009年6月27日(土)IT Leaders編集部

ITホールディングスグループのTISは2009年6月26日、情報システム開発やパッケージ開発、教育・コンサルティングなどを幅広く手がける永和システムマネジメントが社内SNS「SKIP」をインターネット経由で利用できるSaaS型サービス「SKIPaaS(SKIP as a Service)」を導入したと発表した。

同サービスは、TISが独自開発した社内利用に特化したSNS製品「SKIP」のSaaS版であり、拠点が異なり、業務上での接点も少ない情報システム開発に従事する永和システムマネジメントの社員約220名のために、情報共有と組織の活性化を目的として導入された。

永和システムマネジメントは、福井本社と東京支社の2拠点を中心に事業展開をしているが、両拠点では取引先の業界が異なり、業務上での接点も少ないなど、異なる風土を持っている。また、情報システム開発という業務上、客先でシステム開発のために常駐をする社員が多いなど、2拠点間を繋ぐ仕組みや社員同士の交流・繋がりの活性化に課題があった。そこで同社は、新たな組織活性化のシステムの導入を検討し、TISの社内ベンチャーカンパニー「SonicGarden(ソニックガーデン)」が提供するSNS製品「SKIP」のSaaS版サービス「SKIPaaS」を2008年9月より導入した。

導入に際しては、SonicGardenから、TIS社内での3年以上の経験に裏うちされた社内SNS運営・活性化のノウハウを含めた提案がされたことが、決め手になった。また、導入後の社内SNSの運営と利用の活性化を重視して検討したため、余計なシステム運用・管理の手間がかからないSaaS型サービスという点も高く評価された。

永和システムマネジメントが導入時に立てたシステム導入後の数値目標は、社員の80%がユーザの登録し、ユーザの20%がブログを書くようなアクティブユーザーになることだった。2009年6月時点で、同システムは社員数約220名のうち180人以上がユーザになり、アクティブユーザーも50人以上と、当初の目標をすでに達成している。

「SKIPaaS」の導入後、次のような社内コミュニケーションの活性化が実現している。

  • 「小集団活動」の活性化
    永和システムマネジメントでは「小集団活動」と呼ばれる、業務内外を通じた社員の自主的なグループ活動を支援する制度がある。経営戦略の一環でもあり、会社変革のために、トップダウンでの活動ではなく、ボトムアップからの変革を狙った社内制度である。導入後のSKIP上では、この活動の募集や報告が行われるなど、導入前と比較して「小集団活動」とそれを通じた社員間の交流が活性化された。
  • 拠点や部署を超えた社員間の交流が活性化
    福井本社と東京支社の2拠点間や異なる部署などの、それまであまり交流のなかった社員同士のコミュニケーションが活性化されている。

永和システムマネジメントでは、勉強会の開催や、プロジェクトでの連絡報告で利用、各種社内行事の申込み、トップからの情報発信など、多彩な用途でSKIPが活用されており、新たな社内コミュニケーション基盤として定着している。

「SKIPaaS」の概要は次のとおり。

「SKIPaaS」は、TISが開発した、企業内個人のナレッジの共有・ファシリテートを実現する社内SNS「SKIP」をインターネット経由で手軽に利用できるサービスである。現場で働く社員による「気軽な」情報発信ができる「ブログ機能」や「グループ機能」、蓄積された情報から手軽にナレッジを取り出すことのできる「全文検索機能」など、「SKIP」の機能をSaaS形式で提供する。導入に際しては、面倒なインストール作業やバックアップ等の運用が不要で、インターネットがあれば、どこからでも利用できる。

「SKIPaaS」の料金は、月額固定7万9800円(税別)~。

SonicGardenでは、SKIP導入に関するコンサルティングサービス、SKIPの構築サービス、月額料金固定のSaaS型サービスなどを通じて、3年で300社への導入を目標としている。

SonicGarden
http://www.sonicgarden.jp/

TIS
http://www.tis.co.jp/index.html

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社内SNS / SaaS / 情報共有 / TIS

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