[モチベーションを科学する]

今こそ組織への誇りと愛を育みモチベーションを高める(第11回)

2009年8月10日(月)

ブランド意識とモチベーション 「好きこそものの上手なれ」。このことわざには、モチベーション向上の大きなヒントが隠されている。誰しも、好きなことや楽しいことには一生懸命取り組めるものだ。今回は、メンバーの「チームが好き」「仕事が誇らしい」という気持ちを育み、やる気を高めるコツを紹介する。

図1 「仕事が好き」と感じる気持ちがやる気向上への好循環を生む 図1 「仕事が好き」と感じる気持ちがやる気向上への好循環を生む(クリックで画像拡大)

「知るより好く、好くより楽しむ」。これは、日本資本主義の父と呼ばれる渋沢栄一の名言である。これは「どんな物事も、知ることより好きであることが必要であり、さらにそれを楽しむことはもっと大切だ」という意味で、元々は孔子の言葉だという。

IT担当者やエンジニアの仕事にも、同じことが言える。いやいやながら知識を習得しようとするより、「仕事が好きだ」という気持ちを持つほうが成果は出やすい。成果が出れば仕事が楽しくなる。仕事が楽しければおのずとやる気が高まり、知識を求めるようになる。知識が増えれば、仕事がさらに楽しくなる。実際、やる気に満ちあふれ、組織内で常に高い成果を上げている“ハイパフォーマー”は、例外なく仕事を楽しんでいる。やる気の好循環が回っているのだ(図1)。

では、どうすればメンバーに「仕事が好き」「仕事が楽しい」と感じさせられるのだろうか。少々乱暴ではあるが、そのためには大きく2つのポイントがあると筆者は考えている。1つは、自分が働く組織に対するブランド意識をメンバーに内在化させること。もう1つは、メンバー1人ひとりのパーソナルブランドをしっかり確立させることである(図2)。以下では、これら2つのポイントを実現するために、マネジャーやリーダーは何ができるかを考えていきたい。

図2 メンバーの内部に仕事への愛着を根付かせる方程式
図2 メンバーの内部に仕事への愛着を根付かせる方程式

組織の理念を腹に落とす

メンバーの組織に対するブランド意識を高めるにはまず、その組織の理念やミッションステートメントをメンバーの腹に落としてやることが欠かせない。古典的なやり方ではあるが、組織の年度目標や行動指針などを「見える化」することが効果的である。オフィスの見やすいところやイントラネットのトップページなどに掲示したり、朝礼や会議などで定期的に読み上げたりするとよい(図3)。

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