[市場動向]

拡大する「産消逆転」現象—Part3

2009年8月19日(水)

消費者向けITを駆使して企業競争力を高める 携帯電話、ブロードバンド、ブログ、SNS─。情報システムの端末からネットワーク、アプリケーションに至るまで、いまや企業向けより個人向けのIT環境のほうが先に高度化するケースが増えている。こうした「産消逆転」の現象は企業にどのような影響をもたらしたのか。消費者向けに広がったITを上手く取り入れて競争力を高めてきたアマゾン・ドット・コムの事例などを基に検証する。

先進的な技術は国家プロジェクトなどで開発され、やがて民生化される。こうした流れが従来は主流だった。しかし近年は、企業より個人のIT利活用環境のほうが先に高度化する現象が多く見られるようになってきた。野村総合研究所(NRI)では、このような現象を「産消逆転」と呼んでいる。

産消逆転は、ネットワークや端末などの領域において最初に顕在化した。2000年代前半、一般家庭で10Mbps以上の速度のADSLが利用できるようになり、2004年には国内のブロードバンドの世帯普及率が60%を超えた。これに対して多くの企業は当時、まだ低速で高価な専用回線を使っていた。

また、消費者は携帯電話で当たり前のように大容量のコンテンツ配信や位置情報、電子マネーなどの高度なサービスを使っている。だが、携帯電話の企業利用はいまだに限定的で、セキュリティなどの問題から社内メールの閲覧すらできていないのが実情である。

そして今、産消逆転はネットワークや端末などITインフラの領域から検索技術やブログ、SNSといった情報活用の分野へと猛烈な勢いで拡大しつつある。中でも情報発信の分野で起きている産消逆転は、企業にとって見逃せない動きになっている。

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