[BPM ビジネスプロセス革新実践ガイド]

BPM:筋肉質で俊敏な企業になるために(第2章後編)

2009年8月7日(金)

前回まででBPMは皆さんの業務改善に大きく寄与できるものであることが概ね理解していただけたと思います。ここではもう少しBPMの効果を掘り下げて考えてみましょう。

3. BPMの効果:業務改善の視点から

1)可視化による効果

業務の可視化、つまり業務をビジネスプロセスとして整理することで、業務の流れが誰の目にも明確にわかるようになることはすでに述べました。もちろんこれだけではBPMとしては不完全なのですが、実はこの部分だけでも企業にとっては大きな価値が期待できるものなのです。一章で述べたように、今の時代においては「企業がいかに変化に素早く対応できるか」は非常に大きな課題です。変化に対応するということは、生産性を下げることなく業務を迅速に変える必要が出てくるということになりますが、その可否は可視化ができているかいないかで大きく異なってきます。

例えば市況が変わり、皆さんの企業で新商品を扱うことになったとします。新商品を扱うにあたり「どの組織で扱えるか」「リソースは足りているか」「商流はどうなるか」「社内外との業務処理はどうするのか」などを早急に明確にする必要があります。社内外との業務がビジネスプロセスとして可視化されていれば、新商品に関わるプロセスとそれを構成するサブプロセスについて、既存のビジネスプロセスを参考にしながら「人」「もの」「金」の観点から短期間で検討することができます。またどの部署で扱うのが効果的かを比較検討することもできます。複数の組織を横断的に「可視化」することで全体最適を図るころができるようになるのです。一方、可視化できていなければ皆さんは感覚的に判断するしかすべがなくなってしまいます。その結果、扱ってはみたものの業務処理がまちまち、あるいは行き当たりばったりの処理となり、顧客に迷惑をかけることになりかねません。これでは全体最適どころか部分最適もままなりません。

こうして「可視化」により企業は俊敏性を備え、全体最適を図る組織の集まりへ変わって行くことができるのです。

2)最適化と標準化による効果

次に「最適化」と「標準化」です。業務を、重複している作業や無駄な作業をなくして「最適化」し、皆が同じ進め方でできるように「標準化」して行くものであることはすでに述べました。ここでの効果は改めて説明するまでもなく、業務の効率化・業務品質の均質化そのものです。

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