[BPM ビジネスプロセス革新実践ガイド]

BPMシステム化(第5章完結編)

2009年10月2日(金)

1つのビジネスプロセス全体を対象とする第2ステップ(特定ビジネスプロセスプロジェクト)でのプロジェクトを完了できたら、第3ステップ(全社展開プロジェクト)を実施します。ここでは複数の業務プロセスを対象としてBPMシステムを構築します。 第2ステップでのプロジェクトで説明した、設計・開発・運用のBPMシステム導入プロジェクトはここでも同じですので、説明を省略します。第3ステップでは、複数のビジネスプロセスに対してBPMシステムをどう導入し、どう活用し、どう展開するかがポイントとなります。

5. 第3ステップ「全社展開・プロジェクト」(本格導入と業務改善の実現)

1) プロジェクトの規模

通常このプロジェクトは、以下のプロジェクト規模で実施します。第2ステップでのプロジェクトの2倍以上の規模です。

表1 第3ステップ(全社展開・プロジェクト)で計画する項目
体制 15~30名(社外3~5名)
業務部門3名×2(プロジェクトマネジャー1名含む)
情報システム部門3名×2(基盤系1名×2、開発2名×2、IT側のリーダー)
社外3名×2(システムインテグレータ上級SE1名×2、プログラマー2名×2)
期間 20~25カ月
費用 5000万円~
業務範囲 会社の複数の業務分野を連携
システムの特徴 インフラ・DBとも基幹連携してBPMをSOA環境で導入
想定するソフトウェア及びハードウェア 全社標準とするBPMシステムツールとBPMモデリングツール
プロセスをリアルタイムに監視するBAM(Business Activity Monitoring)
ハードウェアとして、開発環境としてのサーバーと品質保証サーバー、商用サービス(本番)サーバーが必要

2) 計画、設計、開発、運用

第3ステップの進め方には、具体的には以下の2つがあります。

  1. 第2ステップ(特定ビジネスプロセス・プロジェクト)でのプロジェクトの実行ステップのうち、「検証」ステップを除いた導入ステップを複数事業部に展開する方法
  2. ある特定の1つの事業部でBPM導入すべき全てのビジネスプロセスを対象に実施し、他の事業部に展開していく方法

どちらの進め方でも、会社の規模によっては全社展開するためにはおおよそ20カ月以上かかります。プロジェクトチームも大規模になるので、チームを分割して効率よく進めることが重要です。その際、どのチームにも第2ステップでのプロジェクトを経験したメンバーが入るようにしてください。

BPMシステムは1つひとつ導入・運用し、PDCAサイクルを回し、継続的改善を実施することが可能です。複数の事業部または複数の業務で、BPMシステムの導入効果を短期間で確認できるため、小さな成功を積み上げていき、全体として成功に導くという理想的な進め方ができます。またこの進め方の最大のメリットは、複数のビジネスプロセスへのBPMシステム導入そのものが、会社全体にプロセス指向の風土を生み出していくと期待できることです。

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