[市場動向]

SAP—メガベンダーのM&Aポートフォリオ

2009年10月21日(水)

SAP ERPの付加価値を高める買収に集中 ERP(統合業務)パッケージの分野をリードしてきた独SAP。現在、同社が提供しているメインストリームの製品を俯瞰すると、「SAP ERP」を筆頭とする業務アプリケーション、「BusinessObjects」を中心とするBIツール、「NetWeaver」のシリーズ名で構成するミドルウェアという3つの分野に分けられる。それぞれは密接に連携し、企業情報システムを形作る。

他の大手ベンダーと比べるとSAPによる買収案件は少ない。しかし、買収の基本方針は明確で、主力製品であるSAP ERPの付加価値をいかに高めるかということに集中している。

業務アプリケーション分野に目を向けると、大企業かつ多様なビジネスに対応するSAP ERPを補完する目的で、中小企業向けや特定業種向けのラインナップを拡充してきた。

中小企業向けでは、TopManage Financial Solutionsを買収し、「Business One」として市場に投入。業種別では、小売業向けパッケージのKhimetricsやPOSソフトメーカーのTriversityを買収。製造業向けとしてはLighthammer Software Developmentを手中に収めた。直近では2009年9月、販売予測ソフトのSAF Simulation, Analysis and Forecastingを買収した。派手さはないが、一定の実績がある企業を買収することで製品ポートフォリオの密度を高めている。

SAPにとって大型買収案件となったのがBIツール大手、仏Business Objects(BO)の買収だ。元々、SAPもERPパッケージの前身R/3の中に経営情報を分析するSAP BWを持っていたが、使い勝手の評判はさほど高くなかった。このため、Pilot SoftwareやOutlookSoftといったBIツールのベンチャー企業を買収し、データ分析/可視化の領域を強化する方針を打ち出した。

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