[製品サーベイ]

IPの機器やスキルを有効活用、価格性能比で注目度高まる「iSCSI対応ストレージ」

2009年11月4日(水)

iSCSI対応ストレージ サーバーとの接続インタフェースにiSCSIを採用したストレージが増えている。性能や信頼性などが大幅に改善されたのに加え、導入コストの安さ、設定が容易といったメリットが見直されてきたのが背景だ。これまで主流だったFC(ファイバチャネル)との違いを含め、最新の市場の動きを追った。

データの爆発的増加で重要性が高まるストレージ環境。集約による運用効率アップや拡張性の確保のために、大規模システムではSAN(ストレージエリアネットワーク)を導入する企業が多数派だ。

SANを構成する際には、これまで主にFC(ファイバチャネル)と呼ぶ通信規格が採用されてきた。ストレージやテープなどの記憶装置とコンピュータを「ギガビット/秒」級のネットワークで接続する用途で考案された技術であり、その経緯や実績からも、SANといえばFCが実質標準だった。

性能面でのアドバンテージの一方でFCは、ハブやスイッチなどの関連機器が専用品で割高、高度な専門知識が必要、といった点で敷居が高いとする声も少なからずあった。イーサネットやTCP/IPなど、インターネットの普及で「汎用化」した技術をベースに、FCを代替する方法はないものか−。こうした発想が出てくるのは自然の流れであり、その延長線上に登場したのがiSCSIである。手軽にSANを構成する技術として注目され、iSCSI対応のストレージ製品も選択肢が増えてきた。

iSCSIの技術課題を解決
処理能力向上へ

iSCSIという単語の中にあるSCSIとは、元々はパソコンなどの小型コンピュータと周辺機器(HDDなど)を接続する通信規格である。iSCSIでは、SCSIで使われるコマンドや、コマンド送信の結果として返されるデータブロックをIPパケットの中にカプセル化して送受信する。通常のTCP/IP通信として扱うので、社内LANで使うようなコストパフォーマンスに優れたスイッチ類をそのまま流用できる。TCP/IPについては技術者も多いので、トラブル時などにも対応しやすい。こうしたことがコスト圧縮につながり、「FCに比べて投資は10分の1程度で済む」(日本HP エンタープライズストレージ・サーバ事業統括 ストレージワークスビジネス本部 プロダクトマーケティング部 担当マネージャ 宮坂美樹氏)という見方もある。

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